10月22日(月)自然が先生

 白っぽい晴れ。15℃〜23℃。遠方は薄くけぶる。


 昨日録っておいたダンゴ虫の録画を見る。小中学生に人気がある虫で、初級のダンゴ虫歴1年から上級のダンゴ虫歴7年まで登場し研究成果を発表。どんな餌を食べるのか?→雑食性でコンクリートまで食べます。落ち葉や死骸などなんでも土に戻してしまう優れもの。迷路を解くのはヒトの幼生よりか早いです。突き当たると右→左→右と交互に曲がって天敵からの距離を取ろうとしまふ。青くなるのはビールスに感染したためで、ふらふらと影から這い出て鳥に見つかり食べられて糞となりビールスをばら撒くと言う高等戦術。これは上級者の女の子の研究で将来はこのウイルスを倒すワクチンを研究してダンゴ虫を救いたいんだと。感動♪ 天敵のアリンコに食いつかれると団子状になって防御しまふ。アリが油断するとさっと逃げだし追いつかれるとまた団子になると。これは初級者の観察。甲羅に斑点があるのがメスで、卵ではなくて成虫の形をした子供を300匹ほど生みます。生まれたばかりでも敵にあうと丸くなります。ああ、生物の生まれながらにして備わっている能力は多様ですねぇ。まさに専守防衛の見本みたいな虫ですねぇ。昼間は石や落ち葉の下に隠れていて夜になると活動する夜行性で海岸や海の中にも住んでまふ。甲殻類のエビやカニと同類なんだってさ。ふむ、ひょっとして食うと旨いかも???




 昨日録っておいた山中さんの録画を見る。すごくイイ人です。学生から慕われてます。苦労にめげない人です。自然こそが先生であり、仮説が実験により否定された時がチャンスであると。意外な実験結果で気落ちする人も多い中でそれをチャンスに変えるとは只者ではありません。仮説が裏切られる驚きが生甲斐であると。今まで思い出すと2回ありました。1つは若い頃アメリカでの実験で犬の血圧低下を防ぐ薬剤の実験をしていた時に逆にさらに犬の血圧が下がってしまったこと。2つ目は動脈硬化の治療薬を研究していた時に、これだっつ!という新薬を発見しさっそく動物実験をしたら結果は逆に動脈硬化を進めてしまったと。でもめげずにがむばって最後は所定の成果を挙げたとか。iPS細胞も最終的には苦しんでいる患者の救済に結びつけたいと熱心に語ります。再生治療は3次元のデカイ臓器はまだ時間が掛かりそうですが、網膜などの薄いのはもうすぐ実用化されそうです。さらに期待できるのは、今まで動物実験に頼っていた薬の治験です。培養したiPS細胞を色々な機能細胞(皮膚や神経、肝臓、腎臓などの細胞)に分化させて、それを使って実験すればヒトへの効果が掴めます(in vitroだけど)。また病理の機序も培養細胞レベルで再現したりして研究が進みます。今後に発生する倫理問題には真摯に対応する必要があると。例えば普通の細胞から精子卵子を分化させヒトを作るのは是か非か?不妊治療には大きな前進にはなりますが。もともと爬虫類やプラナリアなどはものすご再生能力を持っていたのが哺乳類では退化してきた。でもそれはそれで何らかの意味があったのかもしれません。「生命は元々ものすごい可能性を秘めていて、それをほんの一部垣間見たのが今回の成果で、これからが始まりである。どこまでも謙虚になることが大切ですぅ。」と自戒していた姿はまさに研究者の鏡であろう!♪!








 ふむ。今年は両リーグともリーグ優勝チームが日本シリーズ進出か。順当なり。だいたいクライマックスシリーズってなんや?意味不明。一年間闘ってきて最後に好調の波がきたとこがシリーズに出れるってのが前から不思議だったんすぅ。ぼくは鎌ヶ谷詣でした手前、ファイターズ応援かな、やっぱし。