7月7日(火)植物は物質で通信しとるのだあ!スゴイ

 

 こんにちは。概ね曇り。ときどき小雨。気温低いが蒸す。


七夕だけど織姫と彦星は残念。マンションの笹の葉さらさら願い事
を書いておいた。アオジソとロリエとタブの木とゴーヤがもり
もりと育っています。一方、小ネギは毛みたいにひょろひょろ。











 ご存知のように植物は動けないだけにイロエロな代謝物質
を産生して環境をコントロールします。フィトンチッド等は
有名ですね。他の植物の成長を阻害したり、病虫害を防い
だりします。また、虫や動物に食べられないような摂食阻害
物質を出したり蓄えたりもしますね。毛虫が葉っぱにつくと
自らこのような物質を作ると共に空気中に放散し他の木に
伝えます。するとまだ毛虫の着いていない他の木も同じ物質
を産生し集団で予防するという木同士の公共性も見れまする。
一方、有用な虫や細菌を誘引したりする物質もあります。
これら全てをひっくるめてケミカル・コミュニケーション物質によるアレロ
パシー(他感作用)と呼ばれ、森の中で鼻を澄ますとこの様な
植物の秘かな交流が傍受できるかもよ。












 我輩のベランダでも、案外植物同士が激しく争っているの
かもね?小ネギがみんなに苛められてるかもしれないぞお。
これらの物質は植物自身の体内で、形を作る働きもしてます
です。杉のように真っ直ぐ伸びた形や広葉樹のように横に
拡がった形もこの様な代謝物質によりコントロールされます。
これらは植物成長ホルモンと呼ばれ5、6種が知られてます。
このうちホルモンA(仮称)はテッペンの芽を伸ばす働きを
しますが、これが沢山でるとドンドン上へ伸びて行きます。
一方脇芽というのが下の方に沢山あり、これを伸ばすのが
ホルモンB(仮称)です。Bが沢山作られると脇芽は脇目も振
らずに横に伸びていき幅の広い木になります。この〜木何の
木♪知らない木♪みたいな木ですね。それでAが作られて上
へ上へと木が伸びているときは、Aが下にもさがってきてBを
作る遺伝子の発現を抑えてしまいます。だから脇芽は伸びれ
ないんですね。ここでAを作っているテッペンの芽をちょん
切るとすぐ下の脇芽が伸びてきて、それがテッペンの代役を
してまた上へ伸びて行きます。外乱にも負けずに形を保つ
工夫でヤンスねぇ。












 ベランダを眺めながらブッシツの不思議を思うとき、動物の
かだらもこの様なイロエロなブッシツ(主にタンパク質)の
濃度勾配や密度によって制御されながら、形を作っていくので
はないのかな?なんて思いますたよ。魚が群がって球をつくる
フィッシュボールだって、全体をコントロールする指令魚なし
に、隣接との相互作用だけで色んな姿を形作ってるからねえ。
自然界の造詣の不思議さよ。






ズッシーン