4月18日(土)汁は、いや知るは力なり

 薄雲の晴れ。9℃〜19℃、41%。南風強し。公園の花壇はお花盛り。良い匂いが漂ってきます♪






 虫と植物とウィルスの不思議な関係:

 ぼくはどっちかっつうと、ジャスミン系のかほりが大好きです。これはジャスモン酸メチルという化学物質が主成分なんですぅ。植物は場所に固定され、動くことができません。ですからイロエロな化学的防御システムを発達させたのれす。

 ジャスモン酸(JA)という植物ホルモンもその一種です。植物を食べにきたり、汁を吸ったりする虫が付くと植物はJAなどの植物ホルモンを出して虫が近づかないようにします。これを虫を遠ざける忌避物質といいます。このジャスモン酸は濃度の差はあれ多くの植物が持っているものです。忌避物質の逆で、植物は誘因物質も持っています。この中にサリチル酸(SA)があります。

 また、ウィルスに感染した植物は、このウィルスの働きでサリチル酸が多くなると言われています。するとこの誘引物質で引き寄せられた虫たちが、他の植物への感染を媒介してしまいます。ウィルスもなかなか無い頭を使っているんですぅ。それに驚いたことに、ウィルスに感染した虫は、パワフルになって多くの植物を攻撃するんです。

 それに(JA+SA)一定の法則つうのもあって、JAが増えるとSAが減り、SAが増えるとJAが減ります。忌避物質JAを噴霧すると誘引物質SAが減って虫を遠ざけるという効果が倍増します。この原理を利用して、害虫が集(たか)らない栽培が可能になります。農薬(毒薬?)で虫たちを駆除するよりか、極めて安全性が高いと言えるでしょう!これを「制虫システム」と申します。

 害虫に食われてウィルスに感染すると、逆に味が良くなるケースも無いとは言えません。こんな時は虫を誘引するブッシツSAを噴霧することもあるそーです。また不思議なことに、果実や野菜にたかって何千億円という被害をもたらしているアザミウマはジャスモン酸(JA)を忌避しますが、これがアザミウマの天敵を誘引すると言う副次効果もあって、2重に害虫を撃退しまふ。今後の「制虫対策」として大いに期待が持てるでしょう。生態系のバランスを熟知して、これを利用したエコなシステムと言えるでしょうか♪







 BSで山本五十六を見ている。これは結果論的に推量して、開戦当初から「完全!」に情報を読まれていたな。状況は、現場司令官の力量を越えておるわい。