10月2日(木) 実物は想像を凌駕するのかな?

こんにちは。快晴。雲が去ったらそこには秋があった。
虫たちの鳴き声も一段と華やかです。虫たちの鳴き声にも意味が
あることを知ってました?縄張りを主張したり、メスを求めたり、
オス同士が喧嘩をしたり、の鳴き方はみんな違います。蝉は鳴き
声で鳥に捕られないようにみんな時を合わせて一斉に鳴きます。
また脱皮して成虫になったばかりは多く鳴きますが、だんだん
知恵を付けてきて鳴く回数を少なくして場所をすぐに移動したり
もします。自然界はとても厳しいですから。






書物は抽象的な興奮を惹起してパッションを高める働きはあります
が、それで全部知った気になると裏切られることは良くあります。
実際に体感、体験するのと読んだり聞いたりするのの違いを、
「スルメで生きている烏賊は理解できない。」と表現した人がいた
けど、まさに至言だと思った。というのが先日、水族館に行って
きた感想。生きて泳いでる奴はイカの足だろうと海老のヒゲだろう
と魚のヒレだろうと機能的に無駄なものは一つもなーい!






たとえばマグロのヒレは6種類あるがこれらはみんな役割を受け持
って連動して機能的に動作してる。後ろから尾ビレ、これは推進力
を受け持つエンジン、つぎは尻ビレと第二背びれでこれは船の舵み
たいなもん。つぎは第一背ビレでこれはブレーキの役割。その下に
1対の胸ビレと1対の腹ビレ。これはハンドルで、曲がるときに使う。
胸ビレはブレーキや水平安定性にも使います。で、高速で泳いで
いるときは第一背ビレ、胸ビレ、腹ビレは抵抗力を生まないように
身体の中に畳まれてしまいます。それで減速したいときは背ビレが
にょこっと飛び出し、右に曲がりたい時は右の腹ビレだけがニョコ
っと出てきます。不思議ですねえ。マグロの水槽のまえで2時間
ばかりお口をあんぐりと開いて見てました。2mのマグロの群れが
ゆうゆうと泳いでいるのは迫力があります。30cmくらいの子供
マグロの群れも泳いでいてこれはもっとチョコマカしています。
ヒレの出し入れももっと激しいです。高速で泳いでいるときはヒレ
を全部畳んでいて尾びれだけのすっぽんぽんの面白い形です。







このようなヒレの種類はマグロを含む普通の魚、スズキ目では大体
同じですね。ちなみにこのスズキ目には魚全体の42%、約1万種
が含まれます。これは生物全体から見ても最大の目(モク)と言え
るでしょう。さらにちなみに、人間の鈴木さんは日本の苗字では
多いほうですが、お魚のスズキさんとは違って佐藤さんについで
第二位にあたりまするよ。佐藤、鈴木、高橋、田中、渡辺の順で
この範囲でも全体の約6%と言うからダントツではありましえん。
全部で5万5千もあるっつうから日本の姓は多様ですねえ!所謂、
「ゴマンとある」にぴったしの現実♪嗚呼!






で、他のサカナにも眼からウロコが落ちるような面白い発見が一杯
あったから、また今度はおむすびをたくさん作って一日中水槽の前
に張り付こうかと思った。人間を見てるより面白いですぅ。では。