8月23日(日)処暑、朝夕に秋の気配がただよう頃。一つ山越え二つ超え・・・。

 概ね曇り、時々通り雨、夕方ちょっと晴れ間。23℃~29℃、74%。さすがに処暑が来る頃は朝夕涼しくなりますね。今日は気温が下がって単なる夏日ですぅ(久しぶりっ!)。

 

 見果てぬ夢:

 夢や希望というのは過程にその神髄がある、とか良くいわれます。考えてみると夢が実現した当初は嬉しいけど、その状態はあっという間に日常に埋もれて、そのうちにあんまし嬉しくなくなります。なんか嗅覚の順応に似てますね。

 世紀の難問を解こうってのも似たようなもんで、解けたら最初は嬉しいがそのうちガックシとかありそーですぅ。なんでも慣れてくると刺激が無くなりだらけてくる。これはもう脳の特性といっていいでしょう。だから常に新しいことに挑戦しる冒険家が絶えないんですね。これは未踏峰や未踏地ばかしでなく、人生のイロエロな分野への挑戦も同じです。慣れたらあか~ん!

 研究分野においても、このような問題が生じます。例えば原理的にとても難しいハードプロブレムに長い間挑戦して、ついに解けたとする。脳という物質からなぜ心(意識)がうまれるのか?とか、無機質の原子からなぜ生命が誕生したのか?とか、宇宙に果てはあるんか?とか。仮にこのうち一つでも解けたなら、世界はアッという間に薄っぺらくなってしまうでしょう。即ち知らぬが花、分からぬが花、って何となく矛盾してそーですが、世の中ってそんなとこありそーな気がします。真実への永遠の漸近線。

 哲学にもそんなところがありますね。哲学の難問を全て解決したと称する人は出ましたが(ヘーゲルなど)、仮に問題が解けてこれが最終の最善の哲学だっ!としたら哲学自体が死んでしまいます。だから哲学的難問、時間とは、存在とは、精神(心)とは、・・・は解けない方がええんだすぅ。ホント?