11月29日(金)宇宙の常識、地上の非常識とは。

 一転して快晴!2℃~10℃、38%。久しぶりに真白き富士の嶺が見えました。

 

 相模原方面に進出す:

 知り合いがJAXA(宇宙航空技術研究所)のISAS(宇宙科学研究所)相模原キャンパスで科学衛星開発をやっていて、今回ハヤブサ2の基幹部分を設計したとゆうので、話を聞きに行った。イロエロと常識破りの話が聞けておもすろかったです♪

 宇宙空間は真空なので極低温かと思てたですが、実は対流が無いので電子部品に発熱があると熱が籠ってしまい、どんどん熱暴走し、放っておくとかなーり高温になるので冷却に苦労したそーです。太陽側はかなり高温になるし、影の側は極低温でこの制御も難しいんだと。地上では考えられないやっかいさですね。それに太陽熱の遮蔽だけではなくして、地球もかなーり熱を放散しているので地球からの赤外線も遮蔽しなければならんと。

 それと強烈な宇宙線が降り注ぐのでディジタルデバイスが故障しやすいんだと。だから現代の微細化したマイクロプロセッサは使えず、30年くらい前の古ーいマイコンをガチガチにシールドしてアセンブラでコーディングしているそーです。それでロケットのすべてを自律制御してるんだから見上げたもんだよ屋根やのふんどすと。何しろ対象の小惑星リュウグウに近づくと、電波が届くのに1時間近くかかるから、応答を待ってフィードバックするわけにはいきません。それで、動作の選択肢をたくさんプログラムしておいて、指令はどの選択肢を使うかの鉄砲玉になります。動作結果はまた1時間弱掛かって帰ってきますから、もどかしいことこの上ない。だから指令室の画面には指令の矢印をアイコンにして行って帰る2時間の時差中の何処にいるのかを可視化して、地上のイライラ感を鎮めているんだと。こりも人間工学の一種なのかな?

 推進力は太陽からのプラズマ流を拡げた帆で受けるソーラーセイルと、キセノンガスをイオン化して噴出するイオンエンジンですが、それぞれ推進力は微弱です。だが微弱でも絶えず加速されている積分で進みますから、宇宙空間では十分に推力になりまふ。

 電源は太陽電池も使いますが遠方だと発電力も弱まるから、普通のアルカリ乾電池が主体です。これも日本のものは優秀で10年はもつんだと。特殊に設計したものか尋ねると、「量産品の方がエエですぅ」との返事。市場で十分に信頼性が検証されてるんで、変に特別仕様にするより安全なんだと。こりも目からウロコですた。

 このほか1ダースほどの目からウロコが落ちましたが、地上の常識がいかに宇宙の常識と乖離しているのかを、まざまざと実感した一日でした。開発者のみなさん、まりがとう♪で、淵野辺の駅前で打ち上げの食べ放題、飲み放題をやってご機嫌で帰還す。少しちかりたけど、とても為になりもうひた。う~ん、胃も頭もごちゃごちゃ状態だからもう寝よ。さらばっ、もやすみなさい!ウィ~♪