2月26日(木)全員一致って気持ち悪いよね?

 薄雲の多い白っぽい晴れ。0℃〜7℃、42%。梅1輪、1輪毎の寒さかな。






 全員一致の伝統:異論を認め共存できる社会とは。

 「シャープ役員会、全員一致で鴻海の支援受け入れへ」なんてニュースが飛び回ってます。ここで注目したいのが「全員一致」ってとこですね。これは昔からの日本社会の伝統で、村や町の寄り合いでも、戦評定でも、異論は押し込めて最後は全員一致になりまふ。今も企業の株主総会は全員一致のシャンシャンが多いですぅ。その為には事前の根回しと、空気をどう作るのかが重要になるわけでやんすよ。つまり事件は会議で起きるのではなく、根回しで決まるんですぅ。これがあらゆる会議(職員会議から国会まで)を形骸化・形式化している元凶なんす。そして事前の根回しの中で、貸しを作ったり借りを作ったりして、義理と人情の世界が現出するんだすぅ。これが浪花節の世界で角栄さんも好きでした。昔は武家社会の忠義(義理に忠実?)が代表でしたが、今でもやくざ社会や政界に色濃く残ってるのが義理人情です。ここから表面的には異論を赦さない全体主義の萌芽が発し、自由で多様で責任を持つ言論がなかなか育たない風土が育つんですね。ショボーン


 本音で議論し、それぞれの主張や利害得失を十分理解した上で、それでも多様な異論を許容して共存するってのが、民主主義の本質のような気がする。以前国会占拠してた台湾の学生運動の姿は正に多様な意見の許容で、既に日本の民主主義を凌駕してるよね。鴻海が強いのも、こーした社会背景があるからかも?