6月3日(月)強者がしゃかりきに突っ走るだけでは世界は滅びるぞっと

 朝の内曇りのち晴れ。15℃〜24℃。爽やか。梅雨はどこに行っちまったのでしょうかっ?




 生命の連続性:差別の構造
 ヒトとチンパンジーのDNAは99%一致しているという。哺乳類と魚類でもDNAの大部分は共通している。いやいや酵母だって細胞内のパスウエイ(色々なタンパク質による信号伝達経路)は哺乳類と似ています。つまりあらゆる生命は連続していると。ですから魚にだって心の萌芽はあるんですぅ。

 たとえばメダカのような熱帯魚@ゼブラフィッシュを使った実験があります。通路のある二つの部屋にゼブラを入れ、赤いランプが点灯して15秒以内に他の部屋に逃げないと電気ショックを与える訓練をすると、その内に赤いランプが点灯するとすぐに隣の部屋に逃げるようになります。これに青いランプを用意して、青が点いているうちに隣の部屋に逃げ出すと電気ショックを与えるとゼブラは青で留まるようになります。

 学習した記憶に基づいて、行動を選択する脳内回路は哺乳類と魚類とで同一であることが分かりました。また赤の逃げろ指示と青の留まれ指示とでは神経細胞の違う経路をたどっていることも分かりました。これらはゼブラフィッシュの薄い皮を通して神経活動を直接可視化して調べます。

 今後、この手法を使ってヒトを含む動物の行動プログラムが脳でどのように書き込まれ、保存され、読み出されて、意思決定がなされるのかを明らかにする研究が飛躍的に進むことが期待されるとか。そー言えば都会の鳥や魚は苛めれば逃げるようになるし、苛めなければ傍まで行っても逃げなくなりますね。学習ってのは動物が生きる為の手段であって、どんなものでも共通に持っています。


 この世界を創造された神様は、自分に似せて人を造り、人の役に立つように全ての生き物を作ったという創造説が如何に独善的に差別の構造を作って来たかは西欧の歴史を見れば分かります。自然は役に立つように従わせるもので、それと共生するものではないとして、自然を改変しストレスを与えてきました。原住民を野獣とみて打ち殺し捨て置きました。あげくは俺たちだけが優秀だとして他の民族を絶滅させようとしたり、弱者・障害者は進化の妨げとして優性説などをまき散らしました。差別の構造が如何に偏狭で排他的で差別的になるのかを見てきましたが、ではどーしたらイイのか?

 それは弱くても強くても変でも真面でも皆等しく価値があり一緒に生きていくべきなのだという生命の連続性に思いを致す他にはありません。とか残念さんのエントリを見て思いますただ。


追記:強くなくては生きてはいけない、優しくなければ生きてる価値が無い。
<「疑わない」という怠惰について >
・ここはかなり感情的になってるなと思った。
「あなたがそういうものを理想として持ってる人間だってことだ。頑丈じゃない人間使えないってことでしょ。いらねえんだろ。はっきり言えよ。使えねえ人間いらねえって。弱い人間は死んでもいいんだって。酷使に耐える頑健な人間だけが一流でそうじゃない人間は二流だから社会の底辺でお情けで生きてろってはっきり言えよ!」
・ここでグッときて滂沱。ぼくもそれだけの強さを持ちたいと思う。本当に強い人しか優しくなれないんだ。
「本当の意味では俺にはそのつらさはわかんねえよ。わかんねえけど本人がそう言うんだったらそうに決まってんじゃん。」