10月20日(木)落葉の季節。

 あっ晴れ真っ晴れな雲一つない快晴!9.7℃~20.7℃、31%。8700歩。秋晴れで富士山が良く見えた。黄色い午後の陽射しが落ち葉を照らす。

 今日のCOVID状況:都の新規感染者数は3489人で前週より20%の減少、重症者は25人、死亡6人でした。

 

 

 哀しむにもエネルギーがいるのか:

 哀愁に満ちた詩を書けるのは大抵若い頃です。ヴェルレーヌランボー中原中也などは皆20歳前後で代表作を書いているんですね。まるでエネルギーが萎んでくると詩が書けなくなるかのように。

 ヴェルレーヌの「落葉」を味わう季節になりました。

「秋の日の ヴィオロンの ためいきの 身にしみて ひたぶるに うら悲し。 鐘のおとに 胸ふたぎ 色かへて 涙ぐむ 過ぎし日の おもひでや。 げにわれは うらぶれて ここかしこ さだめなく とび散らふ 落葉かな。」(訳:上田敏

CHANSON D'AUTOMNE

Les sanglots longs  Des violons  De l’automne  Blessent mon cœur  D’une langueur Monotone.   Tout suffocant  Et blême, quand  Sonne l’heure,  Je me souviens  Des jours anciens  Et je pleure;  Et je m’en vais  Au vent mauvais  Qui m’emporte  Deçà, delà,  Pareil à la  Feuille morte.(原文)

(秋の歌  長いすすり泣き ヴァイオリン 秋の 私の心を傷つけた だるさの 単調。 すべての窒息 そして青白いとき 時を刻み、 私は覚えています 昔な日々 そして私は泣きます。 そして 私は去ります 悪い風の中 誰が私を連れ去るの ここ、その先、 に似ている 枯葉。google翻訳) 

 

そして堀口大學の訳は:

「秋風の ヴィオロンの 節ながき啜り泣き もの憂き哀しみに わが魂を 痛ましむ。 時の鐘 鳴りも出づれば せつなくも胸せまり 思ひぞ出づる 来し方に 涙は湧く。 落葉ならね 身をばる われも、 かなたこなた 吹きまくれ 逆風よ。」

更に金子光春の訳もありまふ:

「秋のヴィオロンが いつまでも すすりあげてる 身のおきどころのない さびしい僕には、 ひしひしこたえるよ。  鐘が鳴っている 息も止まる程はっとして、 顔蒼ざめて、 僕は、おもいだす むかしの日のこと。 すると止途もない涙だ。 つらい風が 僕をさらって、 落葉を追っかけるように、 あっちへ、 こっちへ、 翻弄するがままなのだ。」

 原文と3つの訳をみてきたが、翻訳というのはまさに創作だということが分かるでしょう♪