3月4日(日)暖かな休日に、昨今の労働問題を考察す。

 晴れ。6℃〜21℃、46%。午後南風やや強し。花粉非常に多い。プールだん。

 やはし、市販の目薬よりか眼医者さんに戴いた目薬の方が効くようだ♪去年に比べると大分楽だ(でもまだ花粉の季節は、始まったばかりだからなぁ)。




 本来、仕事とは

 自発的、自律的に楽しく行えればベストであるが、世の中にはイロエロとやりたくない仕事もあります。他人や状況から強制される状態でやらされる仕事です。こういう仕事でも、自分で手順ややり方を工夫し、自分内部で少し挑戦的な目標も設定して、遣り甲斐を作る方法もあります。がっ、それはやりたくない仕事を敢えてやりたいように欺瞞する目くらましではないのんか?つう疑惑が心のどこかから湧き上がってきます。

 組織には組織の目的があり、その組織として手慣れた手順もあります。それを各個人の勝手気ままに任せていたら、組織目標の遂行が覚束なくなるでしょう。その典型は軍隊組織で、命令を聞かない兵士は厳罰に処せられます。企業を始め各組織体にも、多かれ少なかれ、こういう上位下達の運用形態が多々見受けれます。

 そのような労働環境(職場状況?)において、裁量労働制をとれば、組織の個人収奪が加速されるのは、(力関係から見て)火を見るより明らかです。裁量労働というのは、自分で自分の仕事を自由に裁量できる、芸術家、研究者、組織のトップ、街の小商い、自由業、スポーツマン、など極少数の人たちの労働形態であって、使われている人(例え社長秘書や店長であっても)取るべきではありません。しかるに一部労働者は経営陣と一体化して事業の利益を図るべく、当該労働制に賛成していると聞く。あにはからんや、おとうとはかられる。

 このような事態の遠因は、ネットの隆盛と関係するともゆわれる。ネットで発信する経験者が増えるにつれ、みんなが評論家目線になってしもて、お相撲にしろ、サッカーにしろ、専門家視線での物言いが増えたのです。これが、学校や役所、スーパーや飲食店などへのクレーマーを激増させたとゆわれます。そのような世情の一環として、サラリーマンや職人などの従業員も、つい経営者目線で経営者の価値観でものを見てしまうようになりまひた。会社の経営を軌道に乗せるためには、売り上げの変動に備えるべく、固定費の削減を図り身軽で柔軟な経理体質を実現すべきである(固定費の主なものの一つが人件費)。なんてゆーて、自分で自分の首を絞めてるわけでやんすよ。これがひいては、総需要の減退を招き景気を引き下げるのは、わらしべ長者か風と桶屋の例え、小さなおつむでは考えが及びませぬ。

 また、真に裁量労働を楽しんでいるような自律的な仕事では、いくら勤務時間が多くても心理的にはそんなに疲れません。パワハラまがいの脅しで長時間労働を強制している所は、かだらの疲れを心がカバーしきれず心身ともに消耗します。

 富国強兵、帝国の未来は明るいつう思想がはびこるようになった由縁の一部を、かくネットのせいにして、考察し得るなりっ!・・・下手な考え休むに似たり。ひねもすニタリニタリかな?




 追記:いや、裁量労働制にいいとこがあるのは認めよう。元々の労働自体に喜びを感じる原点ではあるし。自分の自由裁量で仕事をして、成果だけで勝負するっちゅうのはカッコエエでがんす。しかも、官僚的な組織にありがちな、連れ残業というのも撲滅できます(ホント?)。みんな(特に上司)が残っているのに、自分だけ帰るわけには行かない小心者はたくさんおります。仕事が仕事の成果であって、時間ではない!カッコいいですねぇ。・・・でも、いくら裁量労働制やっても、労働文化や労働環境が変わらなければ、サビ残、ツレ残は無くならず、しかも給料が減るだけだと、これはまさにはっきりと申し上げたい。・・・現にこんな法案を検討している霞が関を見て見れっ!特に国会期間中は深夜まで煌々と明かりが灯りサビ残、ツレ残が大盛況ですぜい。・・・これこそまさに「隗より始めよ!」ではござらんか?






 1寸の虫にも5分のタマシイ:

 やっぱし虫にも魂ってあるんかな?逝きし世の面影。