6月7日(水)雨の季節は生活方法も変えねばならぬ。

 曇り。19℃〜22℃、64%。南風やや強し。関東も梅雨入りとか?プールだん。




 科学的事実とは:大まかな筋を維持したまま、常に変化するものなんですぅ。

 ヒトゲノムが解読されて、これからはDNAの時代だと持て囃された時期は、DNAに刻まれた配列が全てであって、親の経験はDNAに変化を与えないから伝わらない、つうのが定説でした。(日本遺伝学会の会長さんも10年前はそー言ってました。)すかすその後エピジェネティックスつう後天的影響がDNAによる先天的な決定論を修正でけるっつうことが分かってきました。

 更に最近では、親が獲得した性質がDNAの配列ではなくして、DNAの化学修飾や立体構造の変化を通して子に伝わることも分かってきましたのだ。ま、後知恵で考えてみれば、何百世代も掛かるDNAの突然変異だけに依存していたら、生物はこの激変する環境変化にとてもついていけなかったでしょうね。

 該事実は線虫の実験で分かったんですぅ。線虫は幼虫の時に、ちょびちょび毒の環境に慣らすと、成虫になってもその毒耐性を維持することが分かってましたが、その耐毒性が受精卵へのヒストン修飾という形で子の世代にも伝わることが分かりました。親が経験した環境変化の記憶を、DNAの立体構造の変化という形で子孫に伝えることは、生物の生存戦略に対する柔軟性を感じさせますねィ!弱そうだけど、かなーりシブトイ生物でしたあああ!ジャン





 追記)線虫(C.elegans)だけぢゃ余りにも原始的だから、もう一つの例:ラット(雄)に高脂肪食を与えて肥満にしたら、その子(メス)は通常食で育てても糖尿病になり易いという統計的事実はありまふ。