3月28日(火)研究とリーダーについて。

 晴れ後薄曇り、夕方少しパラパラ。4℃〜13℃、47%。花粉非常に多い。






 本郷方面に進出す:

 今日は有機化学、生物化学のお話しですたぁ。今頃この時期には退官者の最終講義ってのが多いですねィ。

 最初は濡木理教授のゲノムを自由自在に編集できるハサミの話しです。DNAの任意の個所を切断し、新しい情報を挿入できるツールを0.2㌨㍍単位で操作できるという。これにより今までできなかった遺伝子疾患の治療が可能になりまふ。

 次は、小林修教授の有機合成の話し。有機合成はその過程で生じる有害廃棄物が多いのですが、それを激減させるフロー法っていう環境にやさしいプロセス開発を行ったと。ゴミ処理プロセスを安価に行えるインドや中国(公害を無視できる)に対抗できる技術的イノベーションなんですぅ。

 さてどん尻に控えしは、菅裕明教授の安全な創薬の話し。従来の化学的小分子薬から抗体薬、更にそれらの副作用や安全性を改善する特殊ペプチド薬の草分けとして世界を主導する研究なんですぅ。

 これらの教授陣に共通するのは、世界との競争と起業ですねぇ。米国や中国に敗けず、日本の大学からも次々と起業家が現われて、自分の研究を社会実装するようになりまひた。元々「武士は食わねど高楊枝」の嫌儲な傾向のあった日本アカデミズムの風潮が変わってきましたよっと。すかす、国に何の役にも立たない基礎研究の重要性を見抜けるリーダーなかりせば、単発で終わってしまうでしょう。ナムナム

 最後のおっさんのお言葉、「異端は認められた瞬間に先端に変わる!」んだと。異端は1人だから異端であって、それが認められるとその1人に皆が群がって先端になり、普通になっちゃうんだって。如何にも如何にも左様に存じまする。ども。
「絶対に真似できない、マネしようとすら思われないレベルのものをイノベーションと言ふ。(スティーブ・ジョブズ)」

 




 リーダーとは:

 政界にしろ、ビジネス界にしろ、スポーツ界にしろ、リーダーつうのは人を見る目だけなんすね。自分の世界観、価値観に沿った最適人材を選んで、後はその人々に任せると。あとは、その人たちの活躍次第なんです。失敗しようと成功しようと、全ては現場のプレーヤー次第です。しかし、リーダーは人を選んだわけですから、その陰で活躍できなかった人も大勢いるわけです。その責任は大きいと言えるでしょう。全ての責任は人選に帰せりと言えり。だから部下やプレーヤーや関係者の所為にするリーダーは最低と言えるんだすぅ。今さら、自分の教育観を体現していたとする籠を加計せざるんば、これリーダーと称する能わず。どやろか?