11月2日(水)楓蔦黄(カエデやツタの葉が色づき始める頃)

 寒曇り、時おりぽつぽつ。11℃〜12℃、64%。予想より気温上がらず。

 とうとう年貢を納めてしもただよ。ゴーヤ棚を撤収〜!今年の成果、75本なり。そのうち5本は黄色く弾けて赤い種をばら撒きました。あとの70本はちゃんと食べました。地の恵み、ありがたや、ありがたや♪ 来年もまた今年の種を蒔いてみようと思ひまふ。ども。






 光を止めてナノを見る:

 河田聡教授の話を聞く。ナノフォトニクスの権威ですぅ。ナノとはマイクロの1000分の1で極微のことですね。顕微鏡の解像度は波長によって決まるので、ナノだと光より波長の短いX線や電子線を使いますが、彼は逆転の発想であくまで光に拘ります。光は真空中で一番早くて1秒間に地球を7.5周もします。しかし空気中とか水中ではだんだん遅くなります。光のスピードが遅くなると、それに比例して波長も短くなります。そこへ目を付けた氏は、金属の中の光を使うことにしたんです。これはかなーり波長が短いので解像度がナノレベルまで下がります。ただし普通の光のようにレンズは使えませんから、金属のノズルで被写体をスキャナーのようにスキャンすることになります。このようにして極微の世界を光を使って調べることがでけました。極限として、光を限りなく遅くすると、波長もゼロに近づき、解像度はいくらでも上がるんですぅ♪ジャン

 さて、このおじさんの研究態度を見てみましょう。彼が学生の頃は、センター試験も無く、大学はストとバリケードと機動隊ばかり、「さきがけ」のような研究公募も無く、学会参加費も無く、学会発表費用も支給されない、海外へのTELは1分5千円という時代で、格安チケットも無いという貧乏な時代でした。・・・そして世の中の風潮は、ヒッピーに憧れ、ジョンレノンやボブディランが教祖で、貧しいことや競争しないことがカッコいい時代でした(拝金主義の今からは想像もでけないけど)。・・・そしてその時代の中でカッコいい研究とは何だったのかっ?・・・"Simplicity is the ultimate sophistication." (byレオナルド)だったんですねィ。iPhonewalkmanのように簡素化したもの。そこで彼は、レンズも無い、開口も無い、染色も無い、シンプルなものを目指したのですぅ♪

 そして、「さきがけ」のような5か年計画で研究はできないと。失敗や想定外の事から研究は進展するので、計画は流動的でなければならないと。更に職や名誉やカネを目的にする研究はクズであり、ただ楽しいだけが唯一の理由でなければならーん!と、理想主義的なことをほざいた。が、ぼくはこれに痛く共感するものなんですぅ。出資者は金は出すが、口は出さない!つうのが研究の理想的な環境でやんすよ。逆に、そーでなくては画期的な成果も望みにくいんですぅ。コレ、ホント ま、世知辛い世の中になって、世界は増々鈍して行くでしょう。



 あっ、アベちんまた海外に大盤振る舞いしてますね。クラブでカネをばら撒いている、バカ坊ちゃんみたいですぅ。そして医療・福祉はどんどん削ると。ああ無情。ショボーン