9月19日(日)臥待月、老人の日、アイトラッキング

 終日小雨しょぼしょぼ。22℃前後と涼しい。湿度は終日90%以上。颱風16号が本土縦断を窺っている。



 直観と錯覚:

 直観は推論よりも早く結果を予想でけまふが、経験の集積による所が多いので、時に大間違いすることがあります。例えば誕生日の一致問題:1年は365日ありますが、50人クラスで生徒の誕生日が同じになる確率は?・・・これは97%もあるんですね。(でもある日にちを指定して、その日が誕生日である生徒のいる確率は13%しかないんすよ!)クラスの人数を70人にすると、99.9%以上の確率で、誕生日が同じ人がいることになります。366人いれば確率は100%になりますが、わずか0.1%確立を上げるために5倍以上の人数が必要になります。これは完璧主義の効率の悪さを示唆していると言へるでせう。

 また次の例題はどーでしょーか。サイコロは6面ありますが、そのうち3つは〇、2つは△、1つは×の印がついています。このサイコロを2個振った時に、一番確率の多い組み合わせは何でしょうかっ?・・・〇〇、〇△、〇×、△△、△×、××。××が一番小さそうなのはすぐに分かりますが、実は一番大きな確率は〇△なのれす。上記6パターンで、6x6=36通りの組み合わせを数えると、それぞれ9,12,6、4,4,1となり、2番目のパターン〇△が12/36=1/3の確率になります。○○の9/36=1/4より大きいですね。いじょ、おつむの体操でした。ハレハレ


 次の引用先には12個の黒点がありますが、視線の先にある黒点しか見えません。(https://twitter.com/strobist/status/775141322919477248
 視線を動かすとその先にある黒点が次々と見えてきます。これは人間の周辺視野の解像度が驚くほど低く、それを大脳の錯覚が補っているために起きるといわれています。中心視野以外のところは格子パターンが連続しているとして処理するので、ホントに見ている中心部以外は黒点の無い格子模様だけになってしまいます。こうした視覚処理をしている大脳の部分が損傷を受けると、例えば格子戸越しに人がいても、バラバラに区画された視野を統合できず、人として認識できないそーです。隠れている部分を補う視覚処理が、前記錯視をもたらしているわけですぅ。そうそう、盲点が認識されないのも、この視覚処理が周りのパタンを拡張して補っているせいですね。ども。