9月14日(水)小望月(望月の一歩手前なり)、味覚の不思議。

 早朝雨残るも、概ね曇り。21℃〜26℃、79%。

 月を愛でる民族として、中秋の前後は月にいちいち名前が付いていますが、今年のように秋雨や颱風で、雲に覆われることも多いですぅ。こういう時は雲越しに、心眼でみるんです♪





 人間の認識も五感に捉われざるを得ません:

 例えば視覚はRGB(赤緑青)の3種のセンサー細胞で光を認識しますから、人が見る世界は3原色を混ぜ合わせたものになります。これが2種だったり5種だったりしたらまた違った光景が見えるのでしょう。聴覚は音波の強さと振動数(音の高さ)の2種類を識別します。感覚的には波の形も認識しているようです(フーリエ解析?)。嗅覚は揮発性のブッシツを識別しますが、ヒトでは350種位、犬では1000種くらいの受容体がありまふ。

 しかして味覚に関しては5種の受容体があるとゆわれています。甘味、苦味、旨味、酸味、塩味となります。それぞれ生きていく上での重要な判断の必要性から発達したと見られていますが、後ろの2つはイオン系統の味です。このほかにも油味受容体や水味受容体もあるのかもしれませんね?主観的な味覚に関して言えば、狭い味覚だけではなく、視覚・聴覚・嗅覚・触覚を含めて総合した高次脳機能だと言われていますが、舌で感じる狭い味覚に限定してこれを機械で検出しようとの試みもあります。これは脂質高分子膜を応用した味覚センサーで5種の味覚要素の強さを検出することができます。

 この5つの味覚要素をレーダーチャートにして食譜と称する。これは聴覚を記録する音楽譜面や、視覚を記録するカラー写真のように、主観の近似値として、味を時空を超えて伝えることなんであーる(by都甲潔氏)と言ふ。この食譜をイロエロな食材や、基本味(砂糖、酢、塩、キニーネ、旨味)で調理人が再現することもでけまふ。例えば、キューリ+ハチミツ→メロン味、プリン+醤油→ウニ味、醤油ラーメン+バニラアイス→豚骨ラーメンとか。もちろん5種の基本味で合成することもできます。(参考:http://www.athome-academy.jp/archive/engineering_chemistry/0000001053_all.html )

 嗅覚や触覚も譜面に残せるのか?・・・これは視覚・聴覚・味覚のように基本要素が抽象されて縮退していないから、極めて難しそうだすぅ。言語表現(オノマトペなど)を整理統合して、独立性の高いものを基本表現として記述するしかなかんべえ。ま、主観をかろうじて表出するものが言語ですからねィ。

 主観を記録に残すってのはなかなか大変でやすが、完璧主義に立たなければ、近似値として残せるものは沢山ありそうな気がします。ま、芸術もその一つだとは思いますが(作者の本当の想いは、完璧に伝えきれていないと思いマスカラ)。ホムホム


追記:一つ思い出しました。元々苦味ってのは毒物を検出するための味覚でしたが、これはストレスが続くと苦味に鈍感になってくると。リーマンが5時になって解放されると、ビヤホールで旨そうにジョッキを空けるのは、このせいらすいのだ。ぷっ