9月5日(月)人格者たるを欲すれば、よき師に出あうに如かず。

 夏晴れ。25℃〜32℃、82%。上空は高いが、遠くに雲の峰。プだん。


 


 性格の善悪とは:

 今日、ワイルド・ライフつうBSTVを見てたら、ライオンと野牛の攻防をやってました。ライオンが忍び寄ってくると野牛は一団となって立ち向かい、鋭い角で脅します。正面から攻めてもダメなときは、窪地に隠れてすぐ近くまで群れが来たら突然飛び出すと言う待ち伏せをします。このサプライズはけっこう効果があって、野牛は団結できずに逃げまどい、その最中に怪我をしたり、小さくて逃げ遅れたりした野牛が犠牲になります。また歳をとって行動が鈍くなったのもすぐにやられますね。要するに野獣の世界は、弱い者が犠牲になる世界なのです。ライオンの方だってなかなか獲物が獲れないときは、子供や弱い方から倒れます。

 野獣の世界では、騙すとか独り占めとか弱い者苛めつうのは、ワルイことではなくして、むしろ生き残るためのイイことなんです。ずる賢くて、弱い者苛めの嫌な奴が長生きするんだすう。反して、人間世界では「強きをくじき弱きを助ける」人格者がイイ人で、前述のような野生の覇者はヒトデナシとゆわれます。もちろん人間世界でも善悪は環境で変わります。例えば乱世では、ずる賢い野獣のように鼻が利く者は英雄と呼ばれ、優しく弱い者を助けるような者は腰抜けと馬鹿にされます。平時とは違った価値観が生ずるわけです。

 このような性格は生得的なものや育った環境、親子関係、友人関係などイロエロな要素に影響され、big5とゆわれる5大類型のバランスにより個性が決まるとゆわれます。特にミラーニューロンという共感回路が発達した人類は、誰に会って、誰を尊敬して、誰を嫌いになって、どんな人になりたかったかの理想で大きな影響を受けます。野口英世が理想か伊藤博文が理想か国定忠治が理想かで、末は博士か大臣かやくざかが影響されると言うことです。

 特に17歳前後は感情を司る辺縁系扁桃体側坐核など)の活動が、理性を司る前頭前野の活動を上回り、不安定な状況に陥るとゆわれます。無鉄砲でリスキーな行動も目立ってきます。そしてこの頃出あった先生や友人に大きな影響を受けたという思い出は誰にでもあるでしょう。そう、性格もこのような偶然と、自分の覚悟や努力の必然とで形成されるんです。どっちかつうこたーねーんですぅ。そして後者は自分の意志で継続できるのですから。三つ子の魂百までというのと、三十過ぎたら自分の性格に責任を持て、というのはどちらも真実だと思います。ん? アハハハハ けふも固い話になりました。どもども。