7月6日(水)人間性について、2題。

 薄曇りのち薄晴れ。21℃〜27℃、80%。日本橋から数寄屋橋まで転戦す。比較的涼しかった。




 最近なるへそと思ったこと:

 ・関心の行方・・・人間の関心は身近な人間関係に向かいやすい。いわゆる一つの自他対立の社会関係ですね。大部分の人はこれに一喜一憂しますし、他人からの評価も大いに気になります。このもう一つ外側に時間空間の枠内にある自然界というのがあって、海や山、植物や昆虫、動物さらには宇宙などに関心が向くと人間関係の憂さから解放されます。でもここにはかなり努力しないと自然に関心が向くことは少ないでしょう。その更に外側に抽象的な実体の世界があって、これは数とか論理とか音楽とかアートとかの想像的実在です。ここに継続して関心を注ぐと、ある日突然清新の冷気が、内外二重の窓を開け放って吹き込んできて、精神が自由になるんだって。(岡潔の「日本の心」より)


 ・人間には蒐集癖がある・・・これは人により強弱はあれど、人類の本質の一つといって良いでしょう。採ったり獲ったりした食物を備蓄するようになったのが文明の始まりです。過去の経験から将来を見通して、その為に備えるようになったと。すかす、これが段々高じてきて、何でもかんでも蒐集保存するようになったのが現代人ですぅ。植物や昆虫ならまだ可愛いですが、石ころや塵屑、漂流物まで集める人もおります。絵画や切手の蒐集などは、ときに財産になりまふが、蚤やダニを全種類網羅して威張っている人などはもうビョーキといってもイイでしょう。集める対象は千差万別でも、細分化したある一点に絞って集めている内は、周りに人に余り迷惑を掛けません。しかし、なんでもかんでも集めてきて、しかもそれを捨てられないとなると、これはもう精神疾患といってもイイでしょう。そうゴミ屋敷の住人ですね。でも彼らは人類の宿痾に苦しめられているだけですから、生暖かい目を注ぎましょう。ども。







 追記:日本の体制を変えるか変えないかという参院選よりか、都知事の立候補者に関心を集めるマスコミの、鼎の軽重を問いたい!フフフ