4月24日(日)ミクロ(素粒子)とマクロ(宇宙)を繋ぐ研究とは

 煙雨のち曇り。12℃〜18℃、58%。




 ちょっつ勉強してきた:

 「梶田教授ノーベル賞記念講演会」つうのがあって、3人のお弟子さんがカミオカンデでの研究を紹介しました。最初は中畑教授の「ニュートリノ振動」の話し。これはニュートリノが水分子に当たったときに出るチェレンコフ光を検出してニュートリノの種類まで判別できるようにしたもの。これでミュー・ニュートリノがタウ・ニュートリノに変わることが確かめられたと。次は横山准教授のニュートリノ研究の更なる発展について。加速器ニュートリノにより電子ニュートリノを観測した(50兆個発出して4個しか発光しない。しかも発出パターンで宇宙から来たのと識別でけると。)。これで3種類のニュートリノ間でのニュートリノ振動が出そろい、宇宙生成の謎に一歩近づいた。

 最後は安東准教授の「重力波でさぐる宇宙」と題して、新しい「重力波天文学」が幕を開けた話です。重力を時空の歪から導きだしたアインシュタイン一般相対性理論重力波は詳しく予言されていたが、今までは間接的な証明しかなかった。直接観測は「アインシュタインの最後の宿題」とゆわれてましたが、このほど米国の大型レーザー干渉計で初めて直接観測されました。ある距離Lの伸び縮み(ΔL)率ΔL/Lを10のマイナス21乗までの精度で観測すると。これは地球と太陽の距離1.5億kmが水素原子の大きさ(10のマイナス10乗m)で区別できる精度です。原子レベルの小ささだと、あらゆるノイズが混入します。地面の振動、熱雑音、光の量子雑音など切りがありません。これを20万以上の補助信号を用いてキャリブレーションするんです。日本でもKAGURAって重力波観測施設が2018年に稼働しますから、光やX線、電波などの電磁波では観測できなかったような宇宙の新しい姿が次々に開示されるでしょう!・・・いや〜、何の役に立つか分からないものって面白いですねぇ♪どもども。