6月21日(日)自分の殻を破るには

 弱雨しとしと。でも黄昏時から雨あがる。終日20℃〜22℃と気温差少なし。

 明治神宮方面に進出し、菖蒲園を鑑賞。ちょっつ萎びたのはあったけど、まだまだ2000株近くが開花中。眼福眼福♪どーもここを訪れないと、夏を迎える気になれないのだっ!その後、神山町方面に転進し、談合す。って、一杯飲んだだけだけどね。





 この世界の見え方ががらりと変わること:宗教的な回心とは違う仕方で

 芸術は世界の新しい見方を提示することだっ!つう意見があるが、これは哲学でも科学でも数学でもおんなじ。例えば、自らの有限性の自覚が、この世界の無限性の発見に結びついたりしまふ。このように哲学史と数学史を結びつけた「物語 哲学の歴史」ってのを立ち読みした。伊東邦武大先生によると、その主題は「魂」→「意識」→「言語」→「生命」と流れてきたらしいのだ。そして数学もそれに呼応して、「作図・証明」→「数式・計算」→「記号・方程式」→「メタ数学」へと変遷した。具体個別の問題を記号化によって、問題を解く方法論から、研究の対象に替えるのが数学の歴史。そしてヒルベルトは、「証明」というのは、あるルールに則った記号の羅列だから、「証明過程」そのものを研究の対象にできるだろうと「証明論」なるメタ数学を提唱した。つまり数学を、人間の直観や情緒から切り離して、「人間のいない形式システム」として再構築しようとしたのです。これを「ヒルベルトプログラム」と言ふ。すかす、これは今のところ成功していまへん。進化や生命現象をその基礎に置いた、「生命哲学」に対応する数学は、未だ模索中。百人哲学者がいれば百の哲学がある、と言われるように、数学も数学者依存性があるのか?明証性が必要なところがちと違うけど、抽象的な構造物って意味では個人の創造性が入りこむ余地は十分にあると思うから、なかなかヒルベルトの夢が実現する日はこないんぢゃないのかな。AI(人工知能)は芸術をクリエートでけるのかっ?にも通じる人間と機械との相克ですねィ。