5月11日(月)旅はプロセスにあり!

 晴れ。12℃〜23℃、35%。






 街角寸描:勝どき

 所用で勝どき方面に進出す。ふと脇を見れば、何やら黒い説明板が立っている。立ち戻って子細に眺むれば、そこには十返舎 一九の墓碑とある。これは彼の有名な弥次さん喜多さんの『東海道中膝栗毛』の作者なり。時は1800年前後の江戸文化爛熟期。日本で最初の文筆だけで生活したとゆわれている戯作者なり。浮世絵、挿絵、版下を書き、狂歌狂言謡曲浄瑠璃、歌舞伎、落語、川柳などにも詳しく、毎月1本以上の新作を20年以上も発表し続けたマルチ人間。晩年は貧窮の内に過ごしたと言われるが、辞世を読めば、その諧謔心はまだまだ健在なり!・・・「この世をば どりゃおいとまと 線香の 煙と共に はい(灰)さようなら」。


 かつ結び かつ消えて 久しく留まることなき うたかたなる人生なりしか


 思想に命を懸けるなんて言辞は、決してしんやうしてはならんどよ。そんなことしなくても、命なんてのはね、露と結んで露として自然に消えていくんだから。アハハ