雲のとっても多いぼけ晴れ。16℃〜21℃。南風極めて強し。ビュービュー
立ち読みシリーズ：自滅する選択
夏休みの宿題を最初の1週間で終わらせてしまえば、後の1ヶ月をどんだけ伸び伸びと過ごせることでしょう。しかし、そうなることは稀ですね。実際は最後の数日で親に手伝ってもらい泣きながらで間に合わせることが多いです。
ヒトは大脳を発達させたとは言え動物の1種です。先を読む知性と目の前の欲望に負けてしまう両面性を持っています。これが遠い先の利益よりも目先の利益を優先させてしまうと言う双曲割引（行動経済学用語）を生みます。動物は目先の欲望だけで行動し、食物はあればあるだけ食べてしまいます（一部例外は見られますが）。この習性がわずかに残ると、ダイエットしないと健康に悪いんだけど、ま明日からでイイか！とか先延ばしして結局失敗します。禁煙や禁酒も同じですね。
さて本書ではこのような人間の本能にどう対処したら良いかを示しています。まず、自分はそういった存在であり先延ばしする生き物であるということを自覚することです。その上で、
１・ソフトコミットメント（内的な約束）・・マイルールを決め張り出す（8時以降は食べないとか）。
２．計画期間をきざむ。・・全体の大きな目標ではなく、計画期間を小さく設定し取りつきやすくする。（1週間で宿題を全部仕上げるではなく、細かい時間割を作る。）こうすると達成感が出てきてモチベーションも上がるとか。
３．敵が弱いうちに集中撃破する・・欲望や怠惰が大きくなる前に抑え込む(例えば、あまり空腹になる前に食事を済ませるとか）。
つうようなハウツーですが、これらが余り成功してないのは自他を見回せばすぐに分かることです。ま、人間はこんなものだと自覚して諦める縁（よすが）にはなるでしょう。何しろサブプライムからギリシャ破たんまでみんな双曲割引効果ですからねィ！☆みっつ〜〜〜♪
