12月19日(木)敢えて制約の中で過ごしてみるとは

 終日寒雨しとしと。4℃〜7℃。北風やや強し。



 自由は制約であーる:


 「長い物には巻かれろ」とか「大は小を兼ねる」とか「量は質に転じる」とか、長大なものの優位を言い募る諺は多いですぅ。最近のビッグデータ・アナリシスの隆盛もこの一種かな?

 しかしシンプルに物事をまとめて短くし小さくすることが、逆に無限の可能性を開花させるって裏腹もあるんですぅ。日本の誇る短歌や俳句、川柳などは凝縮された文体の中で情感や自然を可能的拡大表現できまふ。細々と詳述する散文よりも情緒的な表現力はデカイと言へるでせう。これが現在のコピーライターに繋がっているとは芭蕉や子規も夢にも思わなかったですぅ。

 表現や手段(ルール)に制約を課すと言ふのは、ものごとを洗練・巧緻化させると言うのはある程度普遍的な原理のように思えます。各種ゲームやスポーツなどはこの制約を如何に上手く造るかに掛かっていまふ。例えば野球も数々のルール改定で現在の姿になってまふが、仮にイチロー選手が全選手の平均的な能力なら塁間の長さはもうちょっと長くなったでしょうね。このように選手能力のぎりぎりにルールを設定するのがスポーツを面白くするんですぅ。

 これは遊びや仕事、人生一般にも拡大可能な原理です。制約や拘束は返って人生に深みを与え、真の自由に至る近道なのですねぇ。これも裏腹。