10月20日(日)睡眠グーはスウィミングより健康にイイのかも?

 終日雨、ときに強し。気温も15℃に届かずさぶい。雨脚のつおい中、アザブジュボンからロッポンギー界隈をうろつく。大小の大使館多し。




 ノーと言ふ脳:

 脳は体重の約2%しかないのに、全身の約20%ものエネルギーを消費している。つまり筋肉や臓器などを含めた全身の平均の10倍ものエネルギーを消費しているわけです。頭を使うとダイエットになる?

 一方、神経系を持つ動物は昆虫から哺乳類に至るまで全て睡眠を必要としています。人間に至っては人生の約1/3も無駄に眠って過ごす不合理。「何故なんだぁ?」と効率主義者はむかしから疑問に思っておりました。

 脳科学者は、「睡眠は覚醒時に蓄積されたイロエロな記憶を整理するためなんだよ。勉強した後はちゃんと睡眠を取らないと記憶は定着しないんだぁ。」などと実しやかに受験生に説教を垂れてきました。解剖学者の養老孟司先生も「睡眠は、昼間脳が活動していたときに増大したエントロピー(無秩序の定量化数)を減少させるためにあるんだよ。」と申された。ハレハレ

 しかるに小生は、「虫や魚まで眠るのに、そんなに高尚な理屈が当て嵌まんのかよ?」と、多少眉唾に思うておりますただ。そこで今回、米国NIHファンデッドな研究の成果が発表されますた。サイエンス誌への投稿論文曰く:「睡眠は、覚醒時の脳活動で溜まった代謝物質(脳毒?)を排出するためにあるのだぁ!」だと。そしてマウスの脳を透明化し2光子顕微鏡で観察した結果、睡眠時は覚醒時に比べて脳細胞間の隙間が60%も拡張し(逆に言えば脳細胞が60%も縮んで)老廃物の除去を覚醒時の10倍もの効率で行っていたことが分かったんだと。

 ふむ、これは臨床的にも頷けますな。ボケ防止で唯一効果が科学的に確認されてるのは運動なのれすぅ。運動が血流を促し、ひいては脳内の老廃物を除去させると。この老廃物にはアルツハイマーの原因と目されているβーアミロイドも含まれておーるっ!睡眠が更にこの過程を増強するとすれば、まさに寝る児の脳は育つではアルマイト

 すなわち、脳が疲れてノー!と言ったら睡眠するにかぎりまふ。(by 眠り虫シジラ)