2月12日(火)さぶい日の2題(空論詭弁と人間関係性論)

 うす曇りのち本曇り。1℃〜7℃。う〜、耳がうすらさぶい日です。


 一般論と個別論のバランス:
 「100%良い人も100%悪い人もいません。」、「泥棒がなくなった国も時代もないのです。」、「人類の歴史から戦争がなくなったことは1度もなーい。」とか一般論に託(かこ)つけて、理想に近づく努力を放棄するようなレトリックがあります。一方、個々の事実だけを言い募り全般的な傾向を阻却するニュース番組の庶民の声のような取り上げ方もあります。事実から傾向を抽出する仕方によって一般論は恣意的に歪められますし、事実や統計に基づかない一般論は単なる空論に堕すでしょう。これはどちらかに偏った議論の危険性を示唆しており、一般的にはバランスが重要になります。つうような毒にも薬にもならん一般論を述べてみた。ダハッ



 人は関係性の網の中:
 我々が普通に暮らしている価値観の大部分は、対人関係から発しております。地位も名誉もお金も、この世界には自分一人しか居なくなったと思考実験してみれば、まったく意味がなくなります。綺麗になりたい、強くなりたい、悧巧になりたい、という願望の意味も1人になったら薄まってしまいます。愛や平和や平等や自由すらも、その概念は空疎化するでしょう。赤ちゃんは関心を向けられないと死んでしまうと言われます。大人も人間関係が全くなくなると、意欲も無くなるそうです。いやいや、たとえ人間がそこらじゅうにいっぱい満ちていても、自分の係累や知り合いが全部死んでしまって天涯孤独になってしまったらその人は生きている意味を見失うでしょう。でもそうした状態で死んでいけるのなら、それは天寿を全うしたといえるのかも知れませんね。なんか寂しい話しになってしもうたど。ドヨ~ン




 ↓しかし、そのイリュージョンが単なる白抜きの四角のみで中身が何もないのは情けない↓