12月27日(木)文明世界と野生との中間世界とは

 晴れ。1℃〜6℃。依然として全国的に寒気強し。



 言語の再帰構造(入れ子)は人類のアプリオリな言語本能であるとするチョムスキーらの言語論に真っ向から立ち向かった素人(ダニエル元神父さん)の話しをビーテレでやっていた(地球ドラマチック録画)。アマゾン奥地で400人くらいしかいないピダハン民族のフィールドワークの報告。接続詞や関係代名詞で際限なく長い文章を構成する再帰性や、数詞や色や左右などの言葉がないが、身の回りのあらゆる動植物を表わす名詞や身体用語生活用語はあると。直接経験からしかものを語らない語れないので抽象的な宗教も神話もないけど、すごいしやわせなんだって。なにしろ過去や未来といった抽象概念もないですから「今ここ」だけに生きてて後悔や明日を憂うということもなーい。動物に近いのかも?空飛ぶ鳥はなじょして明日を思い煩おうか。なにしろ砂漠の一神教に改宗させようとやって来た神父さんにも棄教をさせちゃうくらいに彼らはしやわせなんだ。文化が言語か、言語が生活か?は分からねどおサルの瞬間認識能力や瞬間記憶力がヒトから失われてしもたのは、言語能力発達ゆえだといふ説もありまふからピダハンは認識能力と言ふ見地から、おサルと文明人との中間なのかもね。主観的な生き方としてはおサルのほうが思い患うヒトよりか何倍も幸福だといふ見地から。
 とはいへ、このおもすろピダハン言語はハミングや口笛でも喋れるって優れもの。音韻やリズム、声調などで言葉を区別でけるから狩りの時に役立ちまふ。それに数や左右は言葉による概念化を経なくても直接理解でけますからねィ。メダカだって数覚はあるんだといふ研究もあるくらいだ。いや〜、言の葉っておもすろいですねィ。
 では夢の世界に旅立ちまふ。もやすみィ〜♪