8月7日(火)倫理問題って、単なる効率を求める経済問題よりも難しいれす

 秋立ちぬ いざ行かめやも と言っても蒙気むんむんの蒸し暑き真夏日続く。


 臓器移植法についての懇談会に参加。2010年の臓器移植法改正以後も脳死移植が進まない現状を分析。米国では年間6000例、仏国でも1500例もあるのに日本では本人の同意から欧米並みに家族の同意まで拡げたのに脳死移植は依然として30〜40例に留まっている。なぜなんだあ〜〜!
・プロモーション不足(トラブルを怖れて医療関係者が及び腰?)
・日本人の死生観、遺体感(遺体は単なる抜け殻という欧米との差)
脳死判定の不透明感(医療現場の体制不備や死因の不透明性?)
・家族間の生体移植が多いから(身内で解決すべきと言う社会圧力?)
・海外渡航で出来るから(マスコミが美談として扱い、募金が集まる)
など、文化的、制度的な課題が浮き上がった。ま、宗教的な土台の差は大きいでしょうね。魂が天に昇れば遺体は物質ですから、遺骨や遺体に最後まで粘着しない風土は確かにありまふ。キリスト教徒が日本より多い韓国では脳死移植も日本より多いです。また日本では遺体を傷付けたくない伝統からか、不審死の行政解剖率も極端に少ないです。遺体損壊罪ってのもあるしね。それに東洋では120%の死と言う概念もあるし。http://d.hatena.ne.jp/tamamusi/20120426
 これらの倫理的な問題を克服する為に再生医療はどーか!って課題もでてきまふが、試験管の中で増やせるのはティッシュエンジニアリングでせいぜい膜程度の再生しかでけまへん。ちゃんとした厚みのある臓器の再生は極めて難しい。そこで循環器系の構造が何故かヒトに似ている豚さんを利用して人の臓器を再生しようって試みがなされてます。でも食うのならイイけど、臓器工場にするのは反対じゃ!つう御仁もいてこのプロジェクトも一筋縄では行きまへん。それにマウスなら二〇日で世代交代するけどブタは110日も掛かりまふ。試験管の中で研究している山中さんはノーベル賞の呼び声もありまふが、ブタの研究者はマウスよりも論文効率が悪いです。認められない。でも一番貢献できる可能性がある。このような研究に投じれるのは効率優先の欧米研究者ではムリムダムラ。やはし日本人しかいねーでしょう。大人の臓器移植はどっちかつうと、医療の怠慢(内科で60%、外科で30%治せそう?)ってところもありまふが、小児は遺伝的な要因が大きく移植に頼らざるを得ない面が大きいです。このへんも考慮して海外との貧富格差を利用する現行体制を凌駕すべし!ブタ使い学者は、ガムバレイ!!!





おおっと〜〜〜!メキシコ戦が始まってたあああああ〜〜〜〜〜
オオツがああああああ〜〜〜〜〜〜