6月25日(月)美しいこと、正しいこと、良いこと、について(考)

 前線南に下がり、18℃前後ととても涼しい曇り。


 制御工学的にいへば、良い事づくめというのはポジティブなFeedforwardのようなもので、往々暴走を招きます。ネガティブなFeedbackは行く過ぎると物事を減衰させ、また時には発振を引き起こします。外乱にめげず、状態を安定的に保つにはFeedforwardとFeedbackの適切な組み合わせが必要とされる所以です。日常の言葉で語れば、「前向きで正しい予測をしながら、常にその負の側面を考量する」ということでしょうか。大介氏の違法ダウンロードに関する国会発言を聞いてふとそー思いました。http://www.akiyan.com/blog/archives/2012/06/tsuda-daisuke-view-for-illegal-download.html
 良いこと正しいことはあくまで相対的なもので、何事も行きすぎはいけません。「貪小失大」小利をむさぼりて大利を失うの例え。むしろ自分に深い信念があってそれが揺るがないものであるならあるほど、その逆方向の論考に90%以上の比重を掛けるべきではないかと、こう思う次第です。
Ex.)毛沢東とすずめの逸話(Wikipedia大躍進政策」の打麻雀運動参照)。

 ふむ、これもノートに一項を設けよう。「眼前の小利に汲汲として大利を逸するの例」