5月12日(土)パッションとロゴス

 晴れ。北寄りの風強し。



 最近、演劇づいてまして今日は俳優座を見てきた。「樫の木坂四姉妹」つうの。長崎を舞台にしたしやわせな7人家族が戦争と原爆で壊されていくシリアスなストリー。原爆の後遺症が残った三姉妹を現在まで苦しめている。体だけではなく、風評の二次被害、三次被害がいつまでもいつまでもじわじわと精神をいたぶる。それゆえ、常に腰が引けた人生を送らざるをえない姉妹は、その心の傷から諍いが絶えない。しかし最後はお互いの心を分かり合って氏んでゆくという切ない物語。福島原発事故の沈黙する被災者を代弁するかのような重い感慨を沈殿させる。が、ところどころに笑いをちりばめているので、被災者を盾にとって社会を責めるといふ風情は無く、最後は爽やかに締めているといってイイでしょう。ダダン









 やはし天才といへども、その生来の生得的な気質からは逃れいずる事敵わず?
 ニュートンゲーテは誰しも認める知の巨人ですが、偶然にも(時代の必然かな?)同じ対象に粘着しますた。即ち、「色」とはなんぞや!ニュートンさんは光をプリズムで分光してその七色の波長を調べますた。一方、ギョエテさんは白黒、明暗、補色、錯覚などの心理的な認識に興味を覚えますた。実験と主観、データと感覚、物理学と心理学、学術論文と文学。気質というのは、たとえ同じ資質を与えれたとしても、斯くも大きな差異を生じるのれすよ。気質の壁!ズッシーン