4月7日(土)「好きこそものの上手なれ」で「石の上にも3年」とか

 花寒い花曇り

 新宿を散策。といっても縦横にめぐる地下通路をアリンコのように歩く。西新宿から都庁を通って初台方面まで、そこから西口へ、東口から三丁目まで地下通路で何処へでも行けまする。西口方面の地下通路は人気(ひとけ)の無いところもあって少し不気味ですぅ。また、変なオブジェでホームレスの人が居付けないようになっていて、人を阻害する清潔だが嫌な街になった希ガス。家が無くたって人間なのにねぇ。ゴキブリかドブネズミを見るような目で見てはいけないような気もするアリンコの眼ですた。


 「Outlier」立ち読み。外れ者?まあ悪い方の外れ者はあんまし書いて無くって、異常に良い方の外れ者を取り上げていまふ。その秘訣はなんと「好きこそものの上手なれ」なんだってよー!なんか月並みだすねぇ。でも「1マソ時間ルール」ってのを主張していて、これも「石の上にも3年」の焼き直し。どんなことでも1万時間やればかっこがつくらすいです。1日10時間なら3年、1日3時間なら10年、雨の日も風の日もガムバレば成功するらしいんだ。これは語学では昔から良く言われていましたねィ。3000時間勉強すれば一応聞けるようになる。10000時間勉強すれば話せるようになるとか。勉強って言っても受験勉強じゃないよ!生の英語を聞いて読んで話すのれすね。赤ちゃんが「まんま」なんて言い始めるのが3000時間から来たのかな?
 どんな天才でも凡才でも1万時間で花開くっつう継続型非決定論ですから、遺伝子の所為にして努力を怠る者への警鐘でもあり、菲才を努力で克服しようとする者への励ましでもあーる。でもちゃんとした科学的検証はあるのかな?ってえと2〜3のエピソードだけで厳密な実験データに欠けるっつう憾みは残りますねぇ。でもおもすろい。Ex1:ある音楽ガッコの20歳のバイオリニストを評価して、スター、イイネ、アマチュアの3レベルに教授が分類した後、それまでに練習した時間を調べたら、それぞれ1万H超,8千H,4千H以下に分かれたんだと。Ex2:ビートルズは若年から安くこき使われたんで8H/日毎日演奏させられて1万H超えた頃から頭角を現したと。Ex3:ビルゲーツは高校からガッコ休んでプログラミングに勤しみ大学の途中で1万時間を超えたとこでヴェンチャー起こしたと。Ex4:モーツアルトは5歳からピアノを引き始め11歳で作曲を始め、1万時間を超えた頃から(それでも十分若い)天才性を発揮し始めたと。
 んで、なぜこれだけ長い間継続でけるのかっつうと、それは「好きこそものの上手なれ」なんすねぇ。好きなら無理せず続けれますから。んじゃネットを10時間/日やってればネットの天才になれるのかよ!ゲームを1日12時間やってればゲームの天才になれんのかYO!ふむ。たぶんなってんじゃないのかな?でもそれを社会が評価するかどーかは別だ。それがディレッタントの悲しさよ。ショボーン
 ま、そがいな皮肉を言わずとも、これは凡人を慰め元気づけるルールですから、ちゃんとした科学的データで論文書いて世に知らしめる必要があると思うんですが、社会学系の人どーですじゃろ?





 昔は生まれで職業が決まっていたから、比較的1万時間は楽だったろうと思う。今はやりたいことが沢山あってみんな手を出していたらアブハチとらず、ホントに好きなことを見極めるのが大切じゃろうねィ。






 ちょっつググって見たら、スポーツ分野ではいくつかの研究があるみたいですねぇ。
http://www.jaist.ac.jp/ks/skl/papers/sig-skl-20080916-5.pdf