1月21日(土)相対主義の巨人たちは、どこか曖昧で頼りないのだ


 こんにちは。終日寒雨しとしと。北北西の風ときにつよし。
3℃ー4℃だが風により体感温度は極めて低し。スズメたちが
コンコロリンにまん丸なのは羽毛を立ててるだけで、中味は
ガリガリに痩せておるんぢゃよ。そこんとこよろすく。














 玉虫色の相対主義者な漏れだが、最近は二分法を嫌い両義
的な言説で曖昧性を強調するメルロ=ポンティに凝っている。
シロークロ付けずに両者を併せ持つ実体として事物(含人間)
を捉える柔軟性。でも、曖昧なだけにゆってることはスッキリ
しない。ディジタル人間ならこんな言説いらいらすんだろー
ねィ。ワッシー(ワシやワシや鷲田清一前総長)も知的肺活
量は如何に宙ぶらりんな状態で潜っていれるかだい!なんて
ゆってますゥ。

















 で、けふは梅棹忠夫センセ。この方は文化相対論などで西
欧絶対主義を嫌った人。お台場の科学未来館で「梅棹忠夫展」
をやってるんで覗いてみた。一言でゆえば、南方熊楠みたい
に何でもやってる知の巨人ですね。情報整理術みたいなハウ
ツーから文明論までとても幅広いですゥ。半世紀前に現在の
情報化社会をほぼ正確に予測していた見識もあるしィ。
















 で、このような人物がどーして発生したかといふと、熊楠
みたいに世界中を回っているからですね。それでじびんの考
えだけがぜってーぢゃねえ!と心から得心したんれす。そー
いへばこの人、リンガフランカなるエスペラントにも凝って
たねィ。人類共通語つうのは、流暢に喋れる奴がいる言語は
ダメダメなんすよ。知的能力が流暢性によって計られちまい
ます。国際学会などで、中身は良くてもタドタドしいのと、
中味はなくとも流暢なのが、比較されて可哀そうれすゥ。
なんか流暢な方がすんばらしく聞こえるんすよ。ザンネン
それで日本語から漢字を駆逐してローマ字化しようぜ!て
な運動をしてたのは少し行き過ぎかな?
















 1986年65歳の時に中国で罹ったウイルスにより失明
した後、急に多作になったのはジックリ書斎で想を練りつつ
書くよりか、口述筆記のほうが自由にその思想を解放でけた
ためやろか。軽いといふ人もおれば、重いといふ人もおる。
ともあれ日本の風土たる相対的なものの見方に一石を投じた
御仁として、誰にも祭られはしないが記憶に残るであろうよ。
















ポ~~~~~~~ン