2月14日(月)フェアな精神は感情起源らすいのだ


 こんにちは。一転して寒曇り。夕方から寒雨、夜半雪に変
わる。ちょと自然から目を離している隙に、渡り鳥の種類が
増えていた公園の池。














 数か面積か:北方四島
2島返還論ってあるけど、面積から言ったら1:9くらい
なもんでしょ?ま、周りの海の面積を含めてもいいけど。
数の2:2なら分割としては一見公平のように見える。(
いや、元々全部おらのものだい!つう強硬論で、武力で取り
戻すなら話は別だ。)















 実験経済学、心理学、神経科学で一つの有名な実験がある。
所謂「言い放しゲーム(最後通牒ゲーム)」です。これは例えば
提案者に1万円与えて分割案を受諾者に提案させる。提案者
は俺が7千円、お前に3千円と提案する。受諾者は諾否のみ
応答する。諾だったら提案者の分割通りに金額が配られる。
否だったら両者ともパーでんねん。ゼロ円。これが各国、各
社会階層で実験されたが、だいたい7:3以上の不公正は拒
絶される傾向になった。経済的合理性で論理的に考える人な
らゼロよりか千円でも貰える方を取るだろうと予測されたが、
結果は違った。何故なんだ!



















 脳内を調べると、否の回答を行う時に感情野が活動し男性
ホルモンが分泌しアグレッシブな状態になっていることが分った。
論理より情動か?情動が論理より人を動かし易いのか?つう
ことで、次なる実験が考えられた。即ち「提案者免責ゲーム」。
これは受諾者が拒否したのは提案者に不公正の罰を与える怒り
が有った為ではないかを確かめる実験。前のゲームと同じ状況
で、受諾者が拒否したとき、受諾者はゼロ円、提案者は提案
通りの金額を受け取れるというもの。結果は・・・それほど
傾向は変わらないと(拒否率は下がるけどね)。つまり提案
者に罰が及ばなくっても、あくまでも提案が不公平なら拒否!




















 さて、不公平な提案者に罰を与えるためで無ければ何だろ
う?不公平に怒っている自分の感情を提案者に伝えるためで
あろうか?そこで第3の実験「秘密の提案者免責実験」。
前の実験と同じだが、提案者には受諾者の諾否を知らせない
ことにする。提案者は受諾者が怒っているのかいないのか、
何も分らない状態。それでも結果は前の実験と同じ。不公平
な提案には受諾者は決然として拒否し自分は1円も貰わない。

















 さて、この3連の実験から何が推測でけるのでせうか?
人間の公正や不公平に対する道徳感情はかなりつおくて、
こりは短期的な金銭入手に勝ると。そして自己の高潔、公正
の隠れた評判や自己確認が感情野に作用して、合理的な判断
を覆すと、学者は推論してますが、諸君はどーですじゃろ?
(The private rejection of unfair offers and
emotional commitment. T.Yamagishi et al.
PNAS July14,2009 vol106,no.28)



















合理的に行動する経済人間の幻想が破れ、目的思考的で
は無い感情的反応が経済・政治を動かしていると!!!
そしてこの不公平な提案は相手の心の動きをまだ理解でき
ない幼児にも見受けられるが、公正な提案をする能力は
相手の心を類推できる(「心の理論」という)時期以降に
しか見られないのは言わずもがなであろうよ。プ
勿論大人でも自己中な人には、公平な分割はでけないで
あろう。
ちなみにモンキーには公平の概念はない。チンプは要求
ベースで道具などを渡すが、自発的に渡すことはなーい!
それでも、進歩だよ。諸君もチンプに負けないでね。


















ボロロ~~~ン











おお、今日はマイ・ファニー・バレンタインだった。
義理チョコ2ヶげっつ。義理が廃ればこの夜は〜闇だ♪