5月29日(土)禁煙、ぢゃなかった卒煙について


こんにちは。終日曇り、ときおり小雨パラつく。気温下がる。
ジャケットを着ないと少しさぶい。



舘ひろし「卒煙塾」…喫煙40年終止符 つう記事あり。

今年から禁煙を実施中の俳優、舘ひろし(60)が11日、都内で行われた「かながわ卒煙塾」で塾長に任命された。神奈川県がたばこをやめたい喫煙者を対象に講座を行う禁煙サポート事業の一環。

 1月14日から40年の喫煙歴に終止符を打ち、CMキャラクターを務める製薬会社「ファイザー」の禁煙治療キャンペーンに取り組んできた舘は、「5回通院し、4月7日に治療が終わりました。うまく卒煙できました」と宣言した。

 1日4箱吸う愛煙家だったが、現在はすっかり健康体。「たばこを吸わなくなってから、乗馬やゴルフでも息切れしなくなったし、先日のディナーショーでは声を出すのが楽でした」と多大な効果をアピール。




 喫煙を言うに事欠いて愛煙なんていってるのはどーかと思いますぅ。これだけ健康に悪いのに卒業でけないのは、言わばリストカッターのようなもの。この「世紀の猛毒」は嗜好品を越えて死向品と言ったほうがイイのかも。肺がん、肺機能不全だけでなくあらゆる血管障害(心筋梗塞、心臓動脈瘤、腹部動脈瘤、脳血管障害、あらゆる臓器機能不全、高血圧、高脂血症などなど)や糖尿病、免役低下、老化加速などなど、近年ほとんど全ての疾病の高次要因とされています。非常に低く見積もってもタバコが直接要因で亡くなった方は10万人/年は下らないと疫学的に見積もられます。自殺や交通事故と比較しても段違いに多い数字ですが、あまり騒がれない。ちょと騒ぐと「趣味嗜好の自由を抑圧するのかあ!」とか詰られて、まるでシーシェパードのような扱い。これはJTとかタバコの税収が地方交付税の柱だとかイロエロと要因はありますが、穿った見方をすれば老人の寿命が伸びれば福祉予算がパンクするから早くあっちに逝ってもらおうとの厚労省の深謀遠慮もあるとかないとか。何しろ不自然なくらいに広報宣伝活動が疎か。







 もともとこの猛毒品を持ってきたのはコロンブスです(1500年前後)がその後それを世界中に流行らせたのは大英帝国ですね。これとお茶とアヘンでたんまり儲けた。しかしその猛毒性に気がつき、いち早く卒煙大国になったのは流石目ざとい。捕鯨みたいなもんかな?悪事を為したる者はその害に精通しておるが、悪事を為された者はなかなかその真実に近づき得ないとか。ああ、世の不条理のほんの一例なり。







 裏を返せば、あらゆる死病の中で、これを予防できる唯一にして最大の要因は「卒煙」なのれすね。しかし人生観は人それぞれ不徳、あいや太く短くピンピンコロリとタバコ道を極めるのだというツワモノは最後まで己の道を達成して頂きたい。血管が破裂し破れても決して周りの者や救急医に泣きつかん様にね。(往々にして普段から大言壮語しておるツワモノがオタオタと見苦しく振舞うとか血管外科医が申しておりましたぞ。)





 





 さて今年は税収増の色気と合わせてタバコが500円〜600円になるんじゃねえかな?ストレス多き人々がチェーンスモーカーになりやすいつう個人的な見解はありますが、消防士や看護師はたまた男性教師などにも喫煙者が多いらすい。






 そう言えば何年か前にペンクラブの講演でお会いした藤原伊織先生はタバコ道を全うされて従容と逝きましたなあ。これはこれで立派。そのとき一緒にプカプカとチェーンスモーキングゥしておられた筒井大先生は未だにピンピンしておるから、人生って分かりませんねぇ。タハッ






 タバコ道を邁進して自分の人生をキメルってのはそれでイイと思うんだけど、タバコの厄介なとこは周りの人にも害を与えるってとこです。これがアルコールとの大きな差。吸う人の周囲の人々は肺がんや心筋梗塞動脈瘤、糖尿病の発症率がそうでない人に較べて数倍から5倍程度まで上がるそうです。それで神奈川県は全国に先駆けて「受動喫煙防止条例」を2010年4月バカから施行致しましたぜ。自由と権利がやかましい中「よくヤッタ!感動した!」






 最後にちょいとした計算。タバコによる損失余命の疫学的かつ統計的な算出は、「タバコを1本吸うと、余命が7分短縮される。」というものだあ!これを冒頭の「卒煙塾」塾頭@舘ひろし氏のばやいに適用すると:40年x365日x4箱x20本=116万8千本。1,168,000x7分=8,176,000分。即ち約15.5年も既に余命が短くなってしまったのだあ!ま、余命なんて定かならざるものにどれくらい価値を置くのかは、人の自由だあああああ〜!!! ども。