3月27日(土)優れものが埋もれてるのは誰の怠慢ぢゃ〜!

 こんにちは。久しぶりの青空。でも風はまだ冷たい。
花は蕾のまま、桜祭りがほうぼうで始まりましたよ。












 60%の人がガンに罹り、約30%の人がガンで亡くなる
と言われております。DNA病の一種。ガンは生命現象その
ものとも言われ加齢により必然的に罹るとか。多階層仮説
というのは仮説を越えて既に事実扱いですね。日本人男性
でいへば年齢の5乗でガンに罹患しやすくなるとか。しかし
DNAの突然変異は年齢の1乗でしか増えない。そこで5段
階の突然変異の集積で始めてガンが発症するとか。突然変異
の原因はタバコなどの化学物質や宇宙線、紫外線、放射線
などの被曝、DNAのストレスによるコピーミスなどがあり
まする。










 因みにある原因が余命をどれ位減らすのかっつう余命損失
が計算されていて、受動喫煙はマイナス50日、酒はマイナス365日、
肥満はマイナス1020日、喫煙はマイナス2590日、未婚男性は
マイナス3000日だとか。独身を続けるのは将に毒身で酒タバコ
よりもかだらに悪いようだ。(あくまで疫学的な現象だけど。)










 さて罹ったらどーするか:
1.外科手術で取り除く。
2.化学療法でガンのDNAを傷めつけるが、正常なのも傷む。
3.放射線を当ててガン細胞のDNAを傷めつける。
4.免疫療法。これは有効そうだが未だ治験中。

の4つ。状況に応じた最適な組み合わせで治療を行います。








 で今日の話題は3.のステイト・オブ・ジ・アート@重粒子
線ってやつだす。放射線治療には光子を基にしたX線や陽子を
加速するプロトンビームなどが使われていました。X線は深部
まで届かずDNAを損傷する生物効果も弱くビームも絞り難い
ので多方向照射の精密制御をしても回りの正常細胞を痛めやす
かったです。一方プロトンの方は少し重いので内部まで浸透し
がん細胞を正確に傷めることができます。この特性を更に強化
し正確にがん細胞だけを切り取り周りの正常細胞は痛めず、し
かも再発率が非常に低いという3重喜の装置が重粒子ガン治療
なのれすね。















 簡単にいえば炭素原子の原子核をイオン化して加速し患部に
照射する装置です。デカイ設備と電力が掛かります。が効果は
バツグン。物理学者+工学者+生物学者+医学者の密接な連携
コラボによって始めて実現したもので、日本は現在世界でトッ
プを走っています。新幹線何かよりも輸出に最適な装置なのれ
すが、何故か注目されず仕分けの危機も迫ってるとか。嗚呼
一体日本のメーカーは何処に目を付けてんだよ!と。













 今、日本では群馬大学にしかありませんが治療成績はグンバツ
だそうです。でも630万円も治療費が掛かります(国が半額
補助するそうですが、まだ保険適用にはなってまへん。)
しかしX−線治療だと50−60回掛かるのに比べ数回の照射
で済むからトータルな費用は変らんかも。外科手術だって長期
入院で結構カネ掛かるしね。でもこれを輸出産業化して世界に
貢献すれば量産効果でコストはガクンと下がるし国内設置にも
拍車が掛かり皆ハッピーなんだけどな。もっともっと諸君たち
にも注目して頂きたく、敢えてエントリ上げさせて貰いました。
どもどもどーも。












 世の移り変りと共に病態も変ると、昔は結核で若人がバタバタ
氏んでいった。ちょと前までは中年が生活疾患の循環器系で
ポックリと逝ってもうた。今後は老人がガンでドンドン逝くで
せう。そんな方々に少しでもQOLを確保して寿命を全うして
頂きたく、平に平に諸兄の関心をばら撒いてくれ給え。どりゃ〜!