3月21日(日)春分の日。エイゾー学会に行ってみた。


 こんにちは。夜来風雨の声。曇りのち晴れ。風つおい
が暖か。若葉落ちること多少。枯葉は風情だけど、若葉は
そこはかとなく悲しいね。








 ワシントン条約で、黒マグロなんかが問題になってたけ
ど流石に否決。突き詰めてみると偽善のかほりこそすれ。
何を許し何を禁止するのかは人間の都合。生物多様性条約
だってハエハエカカカキンチョールゴキブリツツガムシ
ダニ虱蚤回虫ギョウチュウなどはどーすんだろ。害か益か
は人間の都合。そんな恣意性を廃して、生態系では何が
どー係わるかは複雑杉て分からんからできるだけバランス
を崩すのはよそうよね?っつうことではないのんかな。
スタンスをハッキリさせにゃあいかんぜよ。多様性とは
先行きが良く分からんから良いも悪いも取り混ぜて保存し
ようと言う事だと思うんだ。そうでなくては遺伝強度は
得られマセーン。









 とか言っててけふは科学映像学会つうとこに行って来た。
最近はやりの融合の一種。いわく、「科学」は論理と法則
という普遍言語により客観的認識を与える、「映像」は
共通の直感的体験をもたらす現代の共通言語であーる。
普遍と共通を足し合わせれば恐いものなーし!と気勢を
上げ養老孟司林成之を始め研究者、教員、放送界、クリ
エーター、芸術家、小学生から院生までの学生、幼児から
老人までの市井の民など広く結集し語らい映像でサイエンス
を興隆しようではないか!との試み。でも志に反して集ま
ったのは50人前後というしょぼい集会。ああ、科学と映像
の未来は何処ぇむかうのかあ?












 とわいえ映像のインパクトは何も言わずに世界を変える
ニュース映像を始め思考以前にココロを感情を変え旧政体
を変えますた。ビーテレCMでは欲望に直接訴えかけ消費
社会を実現させたという実績はあります。などて科学に親
しみを生じせしめることなからむ。つーとここで印象に残
ったびーてれCMを脳科学で分析する、ってやつ。












 これは科学者が協力して24の脳科学的要素を盛り込んだ
アンケートを実施したもの。潜在意識下の本能的な欲望を
洗い出します。1.本能(これには細胞由来のもの、体組
織由来のもの、思考通念由来のものがあり、イキイキ感や
共感性、仲良しこよしの三つあり)、2.欲望・報酬系
3.判断・理解・記憶、4.思考、5.統一・一貫性、6.
コミュニケーション、7.安全安心、8.同期発火(そうだそうだ)
などの項目があり全24項目。これでユーザーの心が裸にな
るとか。











 でも無意識下でココロを裸にされて操り釣られってのは
なんだかイヤだな。だいたい人間なんて数の多いほうに
統一一貫されて、知らず知らずに大勢順応って柔な生き物
れすから、意図的にやられたら敵わんがな。許してオクレ。
今後、CMからより長いドキュメンタリやニュースに分析を拡げて
いくそうだ。ニュースまで操られたら遺憾ともし難いぞな
もし。質問者が「選挙にも応用できますか?」って聞いた
ら、「それにはお答えできません。」だってさ。トホホ
アメリカの大統領選なんかにはとっくに使っておるがな。














 ま、イロエロあったが世はデジタル・アーカイブの時代。
従来の映像資産をどのように保存して後世に伝えるのかは
喫緊の課題になってるのでしょうね。百聞は一見に如かず
って、一見の方がゴマンと消えそうになってるのですから。
見るものもいなくなったし再生機器も無くなった8ミリなん
てそれこそ市井にゴマンとあるんでしょうね。あと150年も
たったら今の幕末写真くらいの史料価値はあるかもね。











 シミュレーションとかCG(コンピュータ・グラフィックス)なんかで今まで
見えなかったものを見させるという効果もあります。
星の誕生とか宇宙の成り立ち、体内作用・反応、空想・
幻想や抽象概念、昔し無くなった歴史資産の再現映像など。
アバターなどのCG映画は益々迫力を増し現実を越えるかも。
一方、見せれるけど社会的に見せてはならんものには、死
体、臓器、SEXなど。見せてもエエのは、あらゆる複雑な
構造物や経時変化の有様など人間の知覚を増強するもの。
あまりにモノホン杉て伝わり難いものにはテケトーな簡略
化とデフォルメ。しかしこれには製作者の恣意が極端に
入り込まないように、必ず監修者をたてるなど、イロエロ
と勉強にはなりますた。













 普段何気なく見ているビーテレの裏側にも、大勢の映像
専門家や管理者やクリエーターが係わってんだなあ!と
社会の奥深さを感じて感慨を新たにした一日ですた。どもども。