平成22年2月22日22時22分22秒 記念かきこ

 






 こんにちは。薄くもりのち薄晴れ。風はまだ冷たい。
帰りに駅で記念に切符を買ってきた。渋谷駅では記念切符
3000枚があっと言う間に売り切れたそーだ。世の中には
ぞろ目オタクが多いなあ。ふふふふふのふっふっふっふっふ
突然ニャンニャンニャンコの日なり。










 「脳科学による、理系と文系の融合」ってなシンポジウムに
出てみた。最近流行(はやり)の「融合ブーム」。相容れない
二つの文化を、これも流行(はやり)の「脳科学」で結びつけ
ようとの安易な企画。タダの上に休憩時のコーヒー飲み放題
っつう気前よさ。流石JST科学技術振興機構)主催だけある。
その内、仕分けされちゃうかもね。













 脳内はともあれ、一番苦労しているのは各業界の言語の違い
だとか。同じ言葉でも意味がまったくちげーから意志の疎通が
うまくいかんらしい。この辺は企業合併と同じ悩みかもね。
専門分化する過程で、その業界にしか通じない隠語が出来ていく
のはアカデミックでもヤクザでもおんなじらすいな。どもども










 例えば、双生児の研究を通して遺伝と環境の影響を調べるプロ
ジェクトでは、教育心理学社会心理学発達心理学、認知
心理学、進化心理学社会疫学、栄養疫学、霊長類学、経済学、
統計学、小児科学、アレルギー学、睡眠学、脳神経科学、分子
生物学、倫理学、行動遺伝学、法学など20近い諸学が関係し
ます。ああ、対象は一つなのになんと多くの学問に分化して
しまったのでせう?








 それで、コホート的アプローチにより、1卵生双生児、2
卵生双生児、普通の兄弟を観察して、いろんな人間の特性が
なんに由来するのか、つまり遺伝要因、共有環境要因、非共
有環境要因の関与度合いを統計的に分析している。ま、色ん
なおもすろい知見はあるけど、詳細に渡るので略す。








 認知能力、言語能力、学力、パーソナリティ、社会性などの
心理的な形質と脳活動の対応が結構おもすろかったれすゥ。
ちょと印象的だたのは、従来からのパーソナリティ・ビッグ・
ファイブ理論、すなわち外向性・神経質・開放性・協調性・
勤勉性は国や民族、文化によらず普遍的である、とするのを
脳科学に沿って見直したトコ。3原色+黒で表して見たとか。









 すなわち、新規性追求傾向(活性)、リスク回避傾向(抑制)
、報酬依存傾向(社会性)の3傾向プラス知能でパーソナリ
ティを定義し、脳内物質とリンクするとか。あと、語学に於ける
母語と外語の相互影響のあるなし、とか意欲と疲労の脳内考察
など参考になる所見は多かったですぅ。











 理系、文系の別なく「複雑な事を単純な原理に落とし込む
文化」と「複雑な事を複雑なまま理解しようとする文化」との
相克が起こりつつあり、「生命科学」というとてつもなく複雑な
対象と向かい合うとき、単なる融合で済むのかという課題が立ち
はだかってますう。ではでは。アバヨ