2月20日(土)我々は何処から来たのか。我々は何者だい?

 こんにちは。久しぶりの快晴。寒さやや緩む。10℃は
超えたかも。透明な冬日






 マイバイシクルを飛ばして新宿方面に向う。以前行った
世界有数の玉虫コレクションのある国立科学博物館の新宿
分室。ここには人骨も沢山保管されてますぅ。けふは「日本
人の源流を検証する」とかいうシンポジウムがあるの。















 遅刻魔のわたしとして珍しくも30分も前に着いたが満席
近かった。どうにか前方の席を確保。始まる頃には予定の倍
も集まって立ち見や床座りで大混乱。考古学オタクの勢力に
は気押されますね。女性も結構多いですぅ。















 結局結論は定説未だ定かならず。ってことでまたのお楽しみ。
引っ張るなあ。例の神の手の捏造問題が尾を引いてるって事
かなあ。でも、南から西から北から時期を違えて押し寄せた
ってことはあるんだろうな。現日本人の顔つきを見て、近隣
を旅した者なら確信しますよ。何処に行っても似た奴がいる
から。














 骨の形態学的分析、DNA、石器、食性モデルなど色んな視点
から総合的に眺めてもこれだけ見解が多様だってことは、元々
多様だったってことなのかな?ヨーロッパからケルトを駆逐し
たラテン民族や、数百年でアメリカを席巻した移民を見れば、
ごく少数の渡来民が繁殖してメジャーになるなんてあっと言う
間さ。















 日本は酸性土ですから骨が溶けて殆ど残らないんだって。
統計分析するほどのサンプルが無いのが泣き所。石器や土器、
貝塚に僅かに残ってる骨が拠りどころ。でも、最新技術の3D
再現やDNA分析、多変量統計解析、世界各地の古人骨データ
ベースなどを駆使してジワジワと真実に迫ってるとは言えます
ね。例えば、沖縄の港川人骨よりもオーストラリアの古人骨の
方が本土の縄文人に似ているとか。何重にも及ぶ波状の渡来が
予想されますねぇ。
















 だいたい想像力が現在を起点にしてたら、まったく的外れ。
人口規模がもの凄く少ないんですからね。20人〜100人
単位の集落が数十ある程度の地方に100人くらいの少し文化
的に有意な集団が渡ってきたら100年もしない内に席巻でけ
る罠。歴史を考える時は当時の状況を、その時の身になって
実感でけるかが鍵ですね。
















 分からないところ、ミッシング・リンクが多いから想像力
の余地があって、考古学ブームが再燃してるのかもね。なには
ともあれ「神の手捏造騒動」から回復の兆しがあるのはイイ事
だ。では。