1月26日(火)唯物ココロ観、味気なかー

 こんにちは。冬晴れ。北風強く乾燥している。空気が透明
で遠方がすぐそこに見えます。スカイツリーは300mを
超えたかな?まだかな?
 











 「私とは何か」に関連して、最近ちょと興味をもってるのは
「多重人格」です。中の人がコロコロと切り替わって「私」が
一つの脳内にイッパイ住んでます。演技だろうとか、自己暗示
だろうとか、疑いの目で見られていましたが、しかし最近、
少し脳の中が覗けるようになったらホントに「私」たちが沢山
同居してるらしいんだ。「多重人格者」と見られる20人の患者を
ポジトロンで観察したら、人格が切り替わる瞬間に脳の中心部
にある同一部位が活性化されたという。コントロールとして
普通の人に演技させても何の反応もないので、そこが「私」を
司る中枢ではないのか?と俄然注目を集めている。
人間精神の深奥にはまだまだ不思議がイッパイ詰まってますね。







 今日は一つ神経伝達物質の2大巨頭、ドーパミン(行動活
性)、セロトニン(行動抑制)について見てみませう。











 ドーパミン覚醒剤アンフェタミンなど)ととても良く似た
化学構造をもつ脳内物質です。これが過剰だと幻覚症状や注意
欠陥、多動性障害などを発症する。これが不足すると意欲減退や
パーキンソン病などを発症する。リタリンやクロルプロ魔人など
ドーパミンの働きをを押さえる方向に作用します。ドーパミン
が少ない人はドーパミンを飲んでもダメダメよー。直接吸収され
ないのれすね。L-ドーパという前躯体を投与するとこれが細胞内
ドーパミンに変わるのですね。意欲の不足がちなヒトには有効
でしょう。











 一方、セロトニン伝達細胞は脳内で一番多いと云われてますが、
セロトニンが少ないと、鬱症状、睡眠障害、食欲不振、恐怖症、
神経質になるとゆわれてまする。変わった所では醜形障害と
いって髪や皮膚、顔形が醜いと思い込んで絶えずミラーチェック
したりカムフラージュしたり整形を繰り返したりといった症状
がでます。SSRI(選択的セロトニン再吸収阻害剤)という長っ
たらしい名前の薬でセロトニンを増やすと、この症状が劇的に
改善されます。ついでに一般の「不安症状」も霧散するそうで
すぅ。セロトニン不足は遺伝素因が多そうだと見られてまする。
でもだいじょう。ブ
セロトニン前駆体であるトリプトフアンを多く含んでいる牛乳を
温めて毎晩寝る前に服用すれば安眠が得られて、楽しい毎日が
送れるでしょう。赤毛のアンも毎日ミルクを飲めば良かったのに
ね。ね、ね、こんなのは、やはし知識の力でしょう?











 ドーパミンで一つ言い忘れてたけど、これが多い人は新奇探求
行動(ノベルティ・シーキング・アクティビティ)が高いという
特徴があります。好奇心が強くて、リスクを恐れず冒険すると。
新しい手法でイノヴェーション、知らない場所への旅行を好む。
悪い方では、衝動的で短気、浪費家。企業家や研究者、俳優、
犯罪者が多いですぅ。人類が全世界に拡散したのもドーパの悲劇。
ドーパの高い人、低い人同士が結婚すると価値観もまあまあで
長続きすると言われてるけど、・高い男と低い女、・低い男と
高い女、のどちらが離婚率は高いのか???コーシャコーシャ











 ま、「脳内物質物語」にはまだまだ面白い話がイッパイあるの
ですが、またいつか。しかし、我らが偉大な精神が、意志や不
安、やる気、好み、気質などなど、みんなドーパ君やセロちゃん
に操られていると思えば、「意志なくて何の己が心かな」タッハー