11月13日(金)バランスは破ることにこそ意味があーる

 こんにちは。寒曇り、のち寒雨。だんだん冬に近づく感じ。




 今日は五反田方面で会合、のち新宿に流れる。








 この不景気の中ようやく黒字化した若い経営者の話を聞く。
サチった市場でパイは一定の中、安売りに走らず付加価値の
ついた中上級品に特化し、コストを削り、人は減らさないで
経営陣を始めとして給料カットで凌いだとか。う〜ん、見上
げたもんだよ屋根屋のふんどし。












 一方、これからの日本の生きる道としてロボットに入れ込
んでる奴もいる。従来得意だったソフトはインドや中国に
侵食されつつあり、安い物づくりは中国、東南アジアにシフト
が進む中、自動車の後の主要産業を何にするのか。それはロボ
ットしかなーい!と提言。電池をはじめ、各種センサー、認識
技術、産業ロボットでの細かいノウハウの集積、などなど要素
技術は殆どそろっている。こんな国は日本しかなーい!今だ!
今やらなけりゃ日本は取り残されてしまうううう〜!と興奮
してる。でもちょと情けないのはお上頼みなとこ。ヴェンチャ
ーキャピタルが発達していない日本では、昔の通産省のような
とこが旗振らないとバラバラなノウハウはばらばらなまま。
膨大な開発費は民間だけじゃ負担できねえよー、だって。この
人はダメ。志向が昔のまんまで先が見えない人れすね。プ












 アップルだってマイクロソフトだってガレージから世界企業
になったのだぁ〜!最初から甘えていては成功おぼつかなし。
でも、子分の技術者からはおもすろい話を聞いた。所謂逆転の
発想。自分で二足歩行するロボットは当初、如何にバランスを
保たせるかにハード/ソフト面で苦労したそうだ。しかしいくら
改良しても動きがギクシャクしている。そこであるとき態と
バランスを崩してみた。崩れたバランスを回復しようと足を出す。
またバランスをくずす、そして足をだす。するとまるで人間が
歩くようにスムーズに歩いているではないかいな。












 もともと動きと言うのは、不安定な中にある。その不安定な中
で平衡させる。これぞ動的平衡理論であーる。とか生命の不思議
を追求している食い倒れ太郎さんを参考にしたんぢゃないのかい?











 この話しを聞いたあと、しばし反芻してたけど、今これはかなり
普遍的な原理ではあるまいか?と思った。がっちりガードを固める
よりも、敢えてバランスを崩したところにこそ真の安定はあると。
前のめりにつんのめってこそ、真の打開が訪れるのではあるまいか。