11月10日(火)久しぶりに有楽町で映画を見た。

 こんにちは。うす曇り。靄が濃い。乳白色のカーテンに汚い
ものがすべて隠れてしまえばイイのに。









 JAL再建問題が紙面を賑わせてますが、大分前に読んだ
沈まぬ太陽」が映画になったというから見に行ってきた。
意外に混んでた。JAL問題が影響しているのかな?










 3時間を超える大作なんだけど、引き込まれてしまって短く
感じた。小説とは違った迫力があって、これはこれで一つの
作品ですね。組織対個人の葛藤。「知に働けば角が立つ」って
生き方。自分の矜持を貫いて家族を犠牲にするのか、長いもの
には巻かれて組織の中で上手く立ち回るのか。現代日本とアフ
リカの大草原を映像で対比させて、人間の生き方を問うている。










 最後は主人公がジャンボ機事故遺族に心を救われる形でアフ
リカで出直すとこで終わる。こういうパワハラって今はますます
ひどくなってるんだろうな。普通に考えたら組織の方がつおい
もんね。だから弱者に団結権を与えたのですが、それもなし崩
し。アカとか非国民とかレッテルを貼って人間性まで貶します。
そーいへば、「いやなら外国に行けばいーぢゃん」つうのは
非国民のレッテルだよね。経営幹部とか政権にイチャモン付け
ただけで、会社や国が嫌いってわけぢゃないのにね。










 一応、「事実とは無関係のフィクションです。」と断ってる
が、中曽根首相とか瀬島隆三、鐘紡の会長からJALの会長に
なった人など事実に対比でけるだけに、JALからクレームも
付いてるようだ。主人公の恩地とかアンチの行天なんかは流石
にフィクションだろうけど、如何にも大企業にはいそうな設定
ですからね。居そうな人物像をちょとカリカチュアライズした
だけと言う感じ。ぷ








 でもね、人の生き方のいくつかを典型化しているから参考
にはなります。人間ってそんなに強いもんぢゃないからな。
大作ではあるし、考える人には考えさせるイイ映画だ。ジャン
















 補遺:従業員の待遇と、安全性には密接な関連があるかっ
つうとダイレクトにはそれは無い。しかし、機付き整備員とか
の仕組みにはモチベーション面で多大な関連はあるでしょう。
確か、JALは乗務員の搭乗スケジューリングをコンピュータ
を使ったAI(人工知能)システムで行った草分けぢゃないか
な。AIは各社のノウハウをシステム化したものだから意外と
表には出ないけどね。会社を悪くしようって経営陣はいないの
れすから、問題はホントはもっと難しい。何に価値観を置くの
か、っつう根本命題にまで遡りそうれすう。