5月30日(土)ときには常識破りの馬鹿者が道筋を付けてく奇蹟


 こんにちは。曇りときどき小雨。涼しい。ずっと同じ天気。




「奇蹟のりんご」の木村秋則さんの話しを聞いた。実際に仕種
とか癖とかの生身の人柄を感じながら、その人の偉業を聞くの
はまた感慨深いものである。印象に残った言葉:




「自分が眼で見える部分だけに注目が行くが、本当に大切な
ものは目に見えないところ、根にあった。ここに気が着くまで
死ぬほど苦しんだ。自分の足元に真実があった。」



「貧乏は重いことばだ。財布が軽けりゃ、心が重い。あちゃぶー
あっちゃぶー」



「土の具合はタンポポの育ち具合を見ただけで分かる。毎日
タンポポばかり見ていた。」



「肥料・農薬の冨栄養は腐るが、自然農法の作物は腐らない。
枯れてしなびるだけだ。」



「そういう食べ物はこころにも影響する。腐る食べ物ばかり
食べさせた豚はイライラして喧嘩ばかりしている。人間も同じ
かも。」



「化学物質で水を汚してはいけない。水は全ての元である。」


 とか、イロエロありましたが、まずは印象に残ったとこだけ。
最後のなんかはギリシャターレスみたいですね。しかし、
言うとやるとは千倍ちげーよ! 近代農業は肥料と農薬が無け
ればできない、つう常識。この常識破りには死ぬほどの苦悩が
伴ったのでした。



 でも、本人は団塊の田舎オヤジの面白キャラでした。しかし、
苦労がイイ方に顔に出てたな。やっぱ人は顔だな。人は見た目
が9割とか。




 科学的に言えば、チッソ、リン酸、カリとかの栄養素と害虫
の駆除は当然中の当然。それで食糧が増産できたし人類も増える
ことができた!と皆信じ込んでいましたが、この奇蹟の事実は
事実を持ってそうではない化学物質を使わない農法の可能性を
示唆しています。生態系のバランスを重視した複雑系の科学。
こういうのを原理的にバカにしてないで、アカデミーももっと
参画して貰いたいとおもた。植物が健康なら自分でフィトンチッドを
出して虫を寄せ付けなくしたりする。農薬なんかはいらないん
だ。






 で、本の売り上げが20万部を超えて、農法以外にも教育とか
温暖化とか生き方とかイロエロな分野にじわじわと影響が広が
ってるらしいよ。四季の豊かな自然に囲まれ、海の幸・山の幸
に恵まれた、水清き美まし国、日本に合わせた農業、産業、暮
し方を見直す一歩になればイイなイイな!