こんにちは。晴れ。しかし強風。
落ち葉が舞い飛んでるなあ、と思ったらクスノキだった。
常緑樹だが若葉がでる頃に、古い葉が紅葉して落ちます。
(昨日のエントリの感想だけど、リアルを知らないでまがい
物で満足してた人がリアルを体験したときは「本物はやっぱ
し違うな!」という感想をもつんじゃね?と我が身を振り返
っておもたぞ。本物を知らないうちはそのときの環境で手に
入る最善で満足しちゃうけどね。しかし、本物を知った人が、
なおその上で仮想に突入するのなら、本物を超えた境地に到
達できるのかもしれない。俺は知らんけどね。)
間違いの原因にはちゃんとやろうとして失敗したミスと、
故意に間違えるウソとがあります。人間は必ずミスをします。
しかし意図的にウソをついて悪をなすこともあります。
業界にはミスが財産になるようなものがあります。たとえば
半導体業界など。これは一時、世界トップシェアを取ったこと
もあります。それで貿易摩擦を引き起こしたとか。しかしその
後、インテルとか韓国、台湾勢に敗れて今では落ち目のフンドシ。
当時なぜトップを取れたかっつうと、ミスつまり失敗の集積が
あったから。半導体製造は誇りぢゃなかったホコリとの戦いで
無数に起きた失敗の蓄積が生産効率の向上に直接結び付いたの
だった。このように失敗の歴史とその多さが競争力に結びつく
業種は沢山あります。新規参入者がなかなか追いつけないから
です。
しかしこういう環境に安住しては「偏に風の前の塵に同じ」。
MPUのスタンダード化で攻めてきたインテルにまけ、量産に特化
した韓国、台湾の生産力にまけました。特に後者は失敗の集積で
あるノウハウをごっそり人ごと引っこ抜かれて壊滅しますたよ。
日本企業が人を大切にしなくなった時期と同期した出来事でしょ
うね。
失敗には寛容であらねばならぬ、という真の意味を見抜けなか
ったグローバリズム信者の浅はかな知恵でした。罪を憎んで人を
憎まず、ならぬウソを憎んでミスを憎まず、ではなかろーか?
本案はたしょう功利的であるから、更に考察が続くかも。