1月26日(月)内即外、外即内かな?

こんにちは。雲の多い、晴れ。やや寒い。






 夢は外界から何の刺戟もないのに五感を活性化させます。
それでほぼリアルに生活実感を脳内で再現しますよ。夜ごと
心は何処へ行く。あの山越えて里越えて、時空を越えてさ迷い
歩きます。







 一方、外界からの五感への刺戟に反応してリアルな感触を
再現させるのも脳です。これらの機能は脳の特定の部位が特定
の五感に対応して働きまするよ。視覚野とか聴覚野とか。






 他方、五感の間の一方への刺戟が他の感覚を呼び覚ます事も
知られてますね。共感覚(または感性間知覚)とか呼ばれて
まする。音に匂いが付いていたり、色に匂いがついてたり、
数字に色がついてたり、形に味がついてたり、母音に色がつい
てたり、基本的には五感の間の連結といわれてますが、数字や
文字といったやや抽象的な認識に五感が付随するときもありま
す。







 この間、テレビでやってた例では、アルチュール・ランボー
の母音の色はA:黒、E:白、I:赤、U:緑、O:青だそうです。これ
らの個人内の対応は変らないそうですから脳内連結は一定で
変らないと言えます。また個人間の相関はないと言われてます
よ。つまり現れ方はイロエロです。







 また記号、概念だけではなく感情と五感が関係する例も見ら
れます。恐怖が黒とか怒りが赤とか黄色い声とか。最後のは
冗談です。共感覚者にとっては極自然な生まれながらに持って
いる感覚ですから悪い感じは持っていません。むしろ数字や
音の記憶に役立っているとか。ゴミのように多くの数字の中か
ら或る数字だけを一瞬で見分けるには色が付いてた方がイイの
共感覚者ぢゃなくっても容易に想像できますよね。







 で、以上の能書き薀蓄から何が言いたいのかっつうとですね、
我々の脳はない刺戟も再現させちゃうのですから、外界を正確
に反映してはいない!つうことだす。むしろ脳が外部へ投影し
て先入観を見させることもありそうです。それから他者は己と
まったく違う世界を見ているのかも知れないという、怖ろしげ
な想定ですね。





 それでも我らが孤立して生きる者にあらざるのは、多少の
違いはあろうとも、それを乗り越える共感力を内在していると
言う事です。感情と旋律の対応や美しさの感覚、感動を覚える
物語りに共通性がなければ、そもそも芸術なんて成り立ちませ
んよね。違うけど同じ、おんなじだけどちげーよ!という即の
原理は宇宙的に拡がりうるのかもね。







 只、これだけはいへる。外界に意味を与えているのは私ども
だと言う事です。こういうのがどうやって伝わっていくのか?
気質とかイロエロな能力、顔形がどのようにして親から伝わる
のか?もっと知りたいですねえ。知れば知るほど不思議もまた
増えてくんですが。好奇心をもった人の宿命なのかなあ。フム