11月18日(火)後代の評価なんて当てにならない、か?

こんにちは。晴れ時々薄曇り。黄色い陽射しの秋の穏やかな一日。


 我々は歴史を結果論的に概括して、当時の世界を「ありえな〜い
♪」とか笑ってます。例えば、中世の「魔女狩り」とか江戸時代の
「生類憐れみの令」とか「ガリレオ裁判」とか。






 でもね、人間の中味つうのは殆んど変わってないのですから、
現在も我々が気づいてないだけで、数世紀後の人から見たら荒唐
無稽なことをしてるんだろうな。それは今の世の中で見たら常識的
で一片の疑問の余地も無いような事柄の中にあるな。タブン






 欲に塗れて毒食品を蔓延させたり、欲にまみれて博打経済に踊り
狂ってたりした事は、今みんなが気が付いちゃったから、違うんだ
よ。もっともっとみんなが正しく美しいと思ってることの中に、
それはあるんだよ。多分。





 これは、今みんなが信じてる価値観のなか、例えば自由や生まれ
ながらの平等、生命や財産の不可侵、しやわせを追求する権利など
のどれかだと思うんだ。なにしろ価値観そのものがガラッと変って
後代の人たち全員から、うすらバカ扱いされるんだからね。プッ






 ひょっとして今皆が信じてる法治主義がうすらバカにされるかも
よ。地域の利益代表が集まって書いた紙に人々はみんな従順に従っ
た時代もあったのだ、その代表たちは選ばれる前と後で豹変する
君子たちであった、とかね。誰も紙切れを信じなくなったら充分
有りえるかもよ。プププ






 あと200年後とかいうとコンピュータが物凄く発達してて、世
の中はシミュレーション社会になってるかもよ。この50年くらい
で今では玩具よりもチャチな真空管電算機から地球をシミュレート
して温暖化で脅しを掛けてるスーパーコンにまで発達したんだから
その4倍も時間があったらトンでもない性能に達していると思う。





 でそんな時代はね、人々の代表はコンピュータに与えるパラメー
タを議論してそのバイアスとか条件を決めるだけ。あとは社会が
どう動くかはコンピュータが全部決めてくれるんだ。いやな社会だ
と思うのは今の価値観。その時代になったらコンピュータ絶対主義
が人々の価値観になってるかも知れないぢゃン。ぷぷぷぷぷぷぷ






 こないだの週刊ブックレビューに飯嶋和一さんが出てたね。初め
て見たけどイイ面魂をしていた。新刊「出星前夜」のエピソード
などを話していた。市井の反骨者をイキイキと描く筆力にはボクサ
ーの話しで嵌ったから、時代物も読んでみようかと思った。