えこ・オタク、本音を語る

こんばんは。曇り午後一時雨。少しむし暑い。蝉の声がだんだん
かすれてきたような気もする晩い夏。





 水の惑星、地球はその70%が海におおわれていますが、四方
海に囲まれた7000以上の島々からなる日本は正に海洋国家で
しょう。その海岸線を総延長すると地球一周に近くなります。
しかも暖流と寒流が周囲でぶつかり合うとても豊かな漁場もあり
ます。





 しかし高度成長期の列島改造で生き物の宝庫である干潟が埋め立
てられ、その半分が失われてしまいました。また干潟は海水を浄化
したり小魚を養ったり、貝や海草などを採ったりととても有用でし
たがもう元に戻りません。せめて残った干潟を大切にそだてるのが
今の日本人の役目だとは思いませんか?






 そうそう僕の大好きな渡り鳥たちもオーストラリアからシベリア
まで大旅行しますが、途中にある日本の干潟がとても大切な中継
基地なのです。列島改造の結果、これらの渡り鳥も干潟の減少と
相まって半分に減少してしまったそうです。








 勿論、海ばかりではなく川や湖、都会の水辺も汚染されてしまい
ました。もうこれ以上汚染させないようにしたい、できれば少しで
も浄化したいというのが僕のささやかな夢です。どこでも虫を取っ
たり蟹を追いかけたりできたらいいな!







 
 日本人は昔から魚を食べていて今でも一人当たりの消費は断トツ
に一番ですが、ここにも食料問題というのは付いて回って、この
50年で世界の漁獲量は4倍にもなりましたが、そのために魚資源
枯渇状態に瀕しています。資源環境保護と共に育てる漁業が重要に
なってきた所以です。でも、海の食物連鎖の上位にいるお魚には
毒物が蓄積され易いので、この面からも環境浄化が一層重要になっ
てくるのでしょう。







 高度成長、列島改造もそれなりに良い面は沢山あってみんな豊か
になれたのは確かですから、これからは水、空気、緑などの公共財
をすり減らさない成長が大切だと思います。無限だと思っていた
もの全てに限界が見えてきた時代ですから。







 でもまだまだ少数派の価値観のような気もします。お金儲けて、
車もって、都会で派手な生活したいな!というほうが山野で仙人み
たいな清貧生活をするよりもいいよね、ふつうは。だから諸君には
ほんの少しだけ自然を愛する生活を心掛けて頂けばイイと思う。






ハァ テレビもねえ ラジオもねえ 自動車もそれほど走ってねえ
おらこんな村いやだ おらこんな村いやだ 東京へ出るだあ♪
よし、行ぐぞう! つう価値観もあるにはありますからね。では。






あ、江戸初期の絵地図などを見ると東京も山、川、谷が海に迫った
静かな田舎風景でしたねえ。その頃から山を削り干潟を埋めて都会
が出来たのでした。でも、江戸前の豊かな海は残すくらいの知恵は
あったのかな。水をあんまり汚さないようにして。