思い出 (1)


こんばんは。うす晴れのち曇り。やや暑さぶり返す。
あちこちで葵の花を見かけるようになった夏の終わり。





 むかしのエントリを見てたら、地図に関連して書こうとしていた
ことを思い出しました。去年の1月末くらいのやつ。わたしが初め
アメリカへ行ったときの体験談。いつでも書けると思ってると
忘却の彼方に消え去ってしまうから今日書いておこう。





 カリフォルニアの山奥で学会があって招待されたときの話しです。
ロスから200kmくらい南に下ってそこから50km山地に入っ
た避暑地のようなところ、東京からだと湯沢温泉くらいの距離かな。
アメリカの学会はよく家族づれでこういう避暑地みたいなとこでやり
ます。初めてだしタクシーで行くには遠いしだいぶ迷ったけど車で
行くことにしました。それで空港でレンタカーを手配してもらって
丸善でカリフォルニアとロスの地図を手に入れました。(今ならグー
グル・マップなんかで便利なんですがね。)1週間くらい毎晩地図を
見て、ほぼ全て頭の中にルートが入るようにイメージ・トレーニン
しましたね。グー 論文のプレゼン予習よりも多かったかも知れない。





 で、前日ロス空港に着いてレンタカーを借りたんですが、これが
また一苦労。何しろ番号もらって置き場まで行くのですが巡回バス
に乗って遠くまでいかねばなりません。それに黒人の運ちゃんの発音
も分りにくくって車にたどり着くまでに2周もしてしまいました。
その日はロスのダウンタウンに泊まる予定で車を運転してホテルまで
行きました。もちろんロスの地図は完璧に頭に入ってましたが、初め
ての右側通行には慣れるのに少し時間が掛かりましたね。特に右左折
の時など、「ライト・ハンド・サイド!ライト・ハンド・サイド!」
などと呪文のように呟いてました。その日はホテルに着いてからも
リトル・トウキョウとか市内の名所を2時間くらいドライブしました。







 翌朝早く勇んでホテルを出発し、すぐ環状線に乗って2週してから
インターステートの南下ルートに乗りました。途中2度ほどルートの
乗換えをしましたが事前予告の標識が沢山あって間違えませんでした。
こんなところは自動車社会の成熟なんでしょね。知らない土地でも車
で何処へでも行けます。片道6車線もあるハイウエイが丘を上ったり
下ったりして水平線まで続いている様は日本では珍しく、片手運転で
写真を何枚も撮りました。バカチョンですが今でも残っています。
途中ですが疲れたから(次号に続く)。






 ふと思ったんですが鉛筆と消しゴムの文化って潔くないよね。ネット
もそうだけど、すぐに直せるって安易杉!むかしは毛筆とか万年筆で
思いの丈を一気に書いてあとは書き直さない。科挙の試験でも毛筆で
論文を書くし司法試験でも万年筆で一気に書くらしい。
半角英数氏が書いてたけど、エントリの構想や下書きはするけど書く時
は一気呵成に仕上げるらしい。それであの活き活き感がでるのかな。
前は良く読んだ。要するに書くのも一期一会で一回きりしかないって
ことなのかな。やり直しなんて利かないんだ。では、おやすみなさい。