プラス思考だけじゃ、発散してしまうわな!

こんちは。曇りときどき陽射し、一時にわか雨。蒸し暑い。






今日は昼から五木寛之の講演会に行ってきた。
2000人も来てたんだってさ。1500人の会場じゃ入りきらないって。
で、猿みたいなおじいさんが意味深な話しをしてました。







戦後50年は「躁」の時代で「所得倍増」「列島改造」「バブル」で
突っ走ってきたが、10年ほど前から「欝」の時代に入って世の中、
元気がない。こういう時代は大いに憂い、泣くべし!我慢すると
雪折れする。柳のようにしなやかに悲しもうではないか。とか
余り元気の出ない話しだったが、陰陽の二元論に則った理屈らすい。







「慈 悲」の慈は、明るく前向きに慈しむこころ、反して悲は
この世の不条理に、もうどうしようもなく、ただただその人を思っ
て「うっう〜、あ〜、は〜」と嘆き悲しむこころ。ホントの仏心
は「悲」のほうにあるのではなかろか?つうお話し。柳田國男とか
本居宣長は泣くことを肯定しておった。幾多郎先生も「人生の悲哀」
が哲学の出発点だった。プラス思考だけがこの世を支えてるのでは
な〜い!!! つう極めて前向きなお話しで、タメになった。







だから毎日早く起きて元気イッパイ運動し、最寄り駅のひとつ前で
おりてヲーキングーして、いつも快活で、他人の悪口も言わず、
常にプラス思考で前向きに生きてるマッチョは、自分の傷つき易い
ココロをプラスチックで固めているだけで、ホントはもろいんだYO!と
語ってた。時代に合わせて悲しんでいる方が真っ当だい!!!!!
と小賢しく言ってる言の葉が身に沁みた。と言っておこうかな。
「柳に雪折れなーし」とか。しかしだね、あまりにも屈していると
そのまんま、雪に埋まって化石になるつう恐れやいかに!







でも、「欝」の時代は後40年も続くとか言って宝、今の若者には
ちと酷ぢゃないかな、と思った。でも石油はない、食料ない、オラ
こんな世はイヤだー♪とかいっても、世界は一つ。一つぢゃないの
はこころの中の世界だから「世間病むがゆえに、我が心病む」つう
順応性で欝を逞しく生きるしかあるまいぞ。







でも、今日は休日だけあってチビコロリンたちがイッパイ溢れて
おったから、日本の読書界の未来は明るいであろうよ!と予言
して、今日もまた安らかに眠らんとす。では、おやすみなさい。