ひょんなことから、伊勢神宮シンポを聞く


こにちはー。小雨。のちくもりかな。すこし涼しい。


昨日は、すこし右のほうに住んでる友人から券を貰ったので有楽町
マリオンのシンポに行ってきた。「伊勢と日本人」というパネル・
ディスカッションで加藤英俊とか上田正昭など社会学、歴史、民俗
学などの学者がパネリスト。もともとグローバル化の波に対抗して
日本固有の伝統文化を活性化しようという国民協議会の主催で、
平山郁夫が会長をしている由緒ある団体のようだ。





伊勢神宮の成り立ちや位置付け、お伊勢参りと旅文化などが議論
された。広葉樹林帯の自然神を祭り、その基は天武・持統朝の白鳳
期に築かれたとか。けっこうこの時期にイロエロな日本の基礎が出
来たとか。他を排除しない融和の精神でコトムケという話し合いで
神々の統合が行われたとか。だいたい古語には征服という言の葉は
無いらしい。それで伊勢には天つ神を中心に125社もあるようだ。





次に旅文化ですが江戸時代の最盛期には津軽から薩摩まで日本全国
から500万人/年以上が参詣し当時の人口の20%以上に当たる大イ
ベントだったとか。その精神はただひたすら感謝する”おかげ”参
りで、柄杓一本もっていれば沿道の民家がこぞって無償の援助をす
る助け合いの心も培われたとか。ま、「旅」つうのは日常と異なる
「ハレ」の世界ですから、閉塞した社会を維持するのには必要な
事だったのでしょうね。






普通の町人は講を作って当たったひとを代表として代参させるヤジ
キタ道中、女性だけの道中などイロエロあったそうだが、面白いの
御師先達とかの旅行代理店かつ先導員、接待役がすでに商業活動
をしていたこと。それで一緒に旅した人は伊勢参宮兄弟として一生
助け合ったとか。あ、そうそう芭蕉奥の細道も遠回りしたお伊勢
参りだったと。






なんかもっとイロエロとおもすろい話があったような気もしますが
争いごとの嫌いな性格が形作られたことと、国土の7割にも及ぶ森林
が保たれたことが日本教の功徳かな?なぜなら他の文明(中国、中
東、埃及、欧州など)は例外なく森林を切り尽くして衰退したので
すからね。






ま、仏教との融合とか国家と民衆の関係とかのツッコミが足りなか
ったが、いくつかは良い勉強になった気がして、無駄では無かった
とですぅ。では、今日も一日良い日でありますように。感謝!
(へっ、宗教心が芽生えたかな?そうじゃなくて、周りの諸君に
支えられているんだ!という気にはなりましたよ。)