人は匂いが八割かな?


こんばんは。今日は薄日射す薄曇という例の春先の天気。でも、
暖かいことは暖かかった。そういへば、日も長くなりましたね。





人の感覚器の王者は視力である、とはよく言われます。情報の
8割以上は視覚から入るし、脳の30%以上は視覚の処理に使われ
ているとか。



しかし、わたしは嗅覚こそ最も奥深く5感の女王ではないのかと思
ってまする。なぜなら視覚は3種の受容器、味覚は五味が元なのに
対して嗅覚受容器は1000種ほどもあって、イロエロなにほいを嗅ぎ
分けております。



昆虫などもフェロモンのかほりで相手を引き付けたりしますが、
人間の「虫が好く、虫が好かない」という感覚にも嗅覚の裏付けが
あるとか。http://www.natureinterface.com/j/ni09/P84_85/



自他を区別する免疫系にHLAというのがあって、これが匂いに影響し
て、遺伝子の差異が大きいほど好ましい匂いと感じられるという
実験がありました。また副嗅覚器(VNO)というのがフェロモン蛋白
を直接感知して、匂いをそれと感じないままホルモンに作用して
知らないうちに異性に引き付けられるとか。(後者はまだ定説では
ありませんが。)




だから、「何となく好ましい」とかいう感情には、実は匂いが大き
な役割を果たしているらしいのです。種の多様性を保つために出来
るだけ、遺伝子の違った組み合わせを嗜好するのに匂いが大きな
役割を果たしていると言うことです。ですから思春期の少女が父親
の匂いを嫌うのは故あることだと、実しやかに申しておりますが、
わたしに言わせれば心理的な要因の方が大きいと思われます。




だから、「人は見た目が8割」とかいうのはホントかどーか妖しいね
っつうのが、懐疑主義に凝ってるわたしの今日の感想でした。
「匂い」「薫り」「香」「臭い」とかにほいにもイロエロな表現が
あって、しかも長期記憶にも深い関わりがあるそうです。




ひょっとして皆さんも薄っすらと実感できるところではないでしょ
うか。どもども、今日は早や週末の夜。ごゆっくりお過ごし下され
たく。ごきげんよう