非可逆性って実はいいことかも


こんばんは。薄曇ときどき薄日。やや暖か。
街路樹の新緑ますます濃くなる。




熱力学の第二法則などでは断熱系におけるエントロピーの増大は
非可逆的であるとしている。いわゆる時間の非可逆性の根拠である。
ま、生命を見てれば覆水盆に帰らずで、時間は一方向に進むことは
自明のように思えるが、唯一例外がある。夢の中ではいくらでも
過去に帰れる。何度でもやり直せる。




一方向にすすむ時間もどんどん早くなって、ドッグ・イヤーから
蚤イヤーになって、その内に時間の滝つぼに吸い込まれて行くので
しょうか。こんな笑い話を見た。「タイムマシンは可能である。
但し二つの条件がある。1.未来にしか行けないし、行ったきりで
帰って来れない。2.性能の制約で、十年後の未来へ行くのに十年の
時間が掛かってしまう。」だってよー。確かにこれならダンボー
でも作れるね。箱男とか。




しかし、通り過ぎた道は二度と帰れないってとこから、人は未来だけ
を見つめるようになるんだろうし、二度と来ない時間のはざ間を
一期一会として真剣に新鮮に生きていけるのでしょうか。ときどき
夢の窓から過ぎ去った日々をちらちらと覗くだけで。だから生命は
夢が無いと生きてはいけないのかも知れない。では、おやすみ。