脳科学のいま(臨時まとめ)

こんばんは。細雨のち雨。気温暖か。今は雨がとてもうれすいわたし
です。蠅取り蜘蛛がぴょんぴょんと俺の机で跳ねている。ここには
餌はありませんよー、と諭して表へ出て頂きました。素直だ。


この10年で脳について分かったこと、今後10年で起きること:


1.見る聞く匂うなどの感覚や、体を動かす仕組みの解明が進んだ。今後は、人間の知性や感情を生み出す脳の仕組み解明に進む。


2.記憶や学習に関わる分子や細胞の働きについてはほぼ解明された。今後は、神経ネットワーク全体の複雑系に挑戦。


3.神経細胞がどのように移動し、突起を伸ばして脳を作るかの解明が進んだ。今後は、神経突起のネットワークがどうやって作られ機能するかが解明される。


4.認知症などの神経疾患の多くが、異常なタンパク質が固まって細胞の死を招くことが原因と分かった。今後は、認知症や脳の老化の治療法と予防法が確立される。


5.精神疾患などの原因に関わる遺伝子が分かってきた。今後は遺伝子の違いが神経の働きをどのように変え、障害を引き起こして行くのかを解明する。


6.脳活動からのさまざまな情報を解読できるようになった。今後は、脳が直接機械を動かすシステムに挑戦。


7.遺伝子を操作して神経細胞の活動などを目に見えるようにする技術が開発された。今後は、複雑な神経回路網がどのように働いているかを見る技術が開発される。


8.脳の基本的な計算原理が分かってきた。今後は、脳のように柔軟な処理を行えるシステムを実用化したい。(ニューロン・コンピュータなど)


9.脳の発達に関わる環境影響が動物実験で解明された。今後は、(子育てや教育の参考になるような)人間の脳を健やかに育む環境の研究が進む。


ま、平たく言ってしまえば、細胞や分子等の単体や要素技術についての
解明がこの10年で大きく進展し、今後はより複雑なネットワークや
システムの解明に進むから一筋縄ではいかん罠。でも、部分的なイロエロ
な成果の応用は医学、製薬、教育、工学、心理学などの広い分野で展開
されるのでしょう。乞う、ご期待。





って、僕は実利的な成果よりも、生命観など生き方の問題に興味がある
んですぅ。ではでは、今日はこれまで。お休みなさい、また明日。